社名その他、ニホンとニッポンはどちらが優勢か
2月5日にTwitterで流れて以来、ネット上で大きな話題になっている「カレシがぁ、なんかぁ、日本電気?とかいう電気屋に就職するとか言っててぇ」問題。
ネット上の感想の大半は、「うわっ、アホの子がおる」というものだが、それと合わせて、結構な反応を引き出しているのが、「日本電気」の読みだ。
上記問題は、一般にはNECという略称のほうが通りがよく、日本電気という正式社名を知らなかったために起きたとも考えられるのだが、これに関して日本電気公式アカウントは、
NECは正式名称「日本電気(にっぽんでんき)株式会社」っていいます。
急に話題になり驚きました!注目を浴びてちょっとうれしくなっておりますが、もっと皆さまに知っていただけるようがんばります…。
とコメントしている。これに対し、「えっ、ニッポンデンキ? ニホンデンキじゃなかったの?」という驚きの声が多数。新たな話題が派生してしまったような状態だ。
そんなわけで、「日本」を含む有名企業・組織名について、その他の例も少し調べてみた。主に企業サイトの英名表記などを参考にしたが、日本語での通称は異なっている可能性もあることは最初にお断りしておきたい。また、特に社内で特に統一されておらず、社員でも「ニホン」「ニッポン」とまちまちである例もあるという。
ニッポン派
フジサンケイグループのラジオ局、「ニッポン放送」のようにカタカナ表記を採用し、読みを間違いようがない例もある。
ニホン派
日本航空:機内放送でも「本日はニホンコウクウ***便にご搭乗いただき……」と聞くことができる。JR東日本/JR西日本:それぞれ「東日本旅客鉄道株式会社」「西日本旅客鉄道株式会社」で、読みは「ひがしにほん」「にしにほん」。日本大学:英語表記は「NIHON UNIVERSITY」。日本IBM:「日本〜」は外資系企業の日本法人にも多い名だが、IBMの場合は「にほんあいびーえむ」。思いつくままに調べてみただけなので、正確な割合などはわからないものの、傾向としては「ニッポン派」が優勢のようだ。しかし、どちらの読みでもOK、場合によって使い分けている、という例も。
どっちも派
日本テレビ放送網:略称「日テレ」。英名は「Nippon Television Network」でニッポンが正式の読みらしいが、通称としては「にほんてれび」の読みを使用している。日本ガイシ:正式な読みは「にっぽんがいし」だが、ここも通称は「にほんがいし」で、CMでも「にほんがいし」と言っている。ちなみに、そもそも国名の「日本(日本国)」はどう読むのかといえば、こちらは、公式に定められたものはなく、ニホンとニッポンのどちらでもいいということになっている。公用語が複数あるわけでもないのに国名呼称が統一されていない国は珍しいという。
実は戦前(1934年)に文部省(当時)の臨時国語調査会が呼称統一案として「ニッポン」にすることを決議しているのだが、これは政府で採択されずに終わっている。一般の人がどう読んでいるかに関しては、NHKの平成15年度の調査によれば、「ニホン」が61%、「ニッポン」が37%で、年代別では若い人ほど「ニホン」の割合が高くなる傾向を示している。
つまり、歴史を遡るほど「ニッポン派」の割合は高かったわけで、社名その他に「ニッポン」が多いのは、それだけ、社名には歴史を背負ってきたものが多いからだとも言えそうだ。
