学生の窓口編集部

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「東京の三古塔」といえば、旧寛永寺の五重塔、池上本門寺の五重塔、そしてもうひとつが、今日ご紹介するホテル椿山荘東京の三重塔。

ラグジュアリーホテルとして名高いホテル椿山荘東京の中に、なぜそんな名塔が!?

庭の景色を眺めながら、説明しましょう。

南北朝時代、この地は「つばきやま」と呼ばれていた椿が自生する景勝地でした。

江戸時代には歌川広重の「名所江戸百景」にも取り上げられ、見物の人で賑わう観光地だったそう。

明治時代にはいり、軍人で政治家の山縣有朋がこの土地を購入。起伏のある地形を生かして景観豊かな庭をつくり、屋敷を建て、「椿山荘」と名付けました。

その後、関西の藤田財閥2代目当主・藤田平太郎男爵が屋敷と庭を譲り受け、三重塔をはじめとする文化財を庭に配置し、東京での別邸に。

後に引き継ぐ者たちが婚礼・レストラン施設、またホテル施設として庭園を今も守り続けています。

ホテル椿山荘東京の庭はこうして時を重ね、今の姿になりました。

さて。本題の「三重塔」に話を戻すと

創建については不明ですが、起源は平安時代の歌人・小野篁(おののたかむら)ゆかりの寺院、広島県の篁山竹林寺に創建されたのが起源と言われている国の有形文化財です。

2010年に移築後初の大改修が行われ、この塔が「室町時代前期の部材が使われている」ということが分かりました。

東京になかなか無いですよね、室町時代の部材が用いられている建築物は!

塔の部材を見ると、改修時に替えられた新しい部材がチラホラと見え、ツートーンカラー可愛らしい。室町と平成のコラボですね。

また、改修後には京都の仏師による観音菩薩像を奉安。新たに「圓通閣」と名付けられ、散策とともに参拝もできるスポットにもなっています。

三重塔が建っているのは庭を見渡せる小高い丘の上で、とても清々しい〜。

春は桜、秋は紅葉が色を添える庭のメインスポットです。

ホテルの建築も素晴らしいので、散策後にはぜひホテル内でティータイムを。

豪華な空間に身を置くことで、さらなるパワーチャージが期待できますよ♪

●ホテル椿山荘東京の三重塔

東京都文京区関口2-10-8 ホテル椿山荘東京

TEL:03-3943-1111

毎日、7:00〜17:00は御開帳されています。

http://hotel-chinzanso-tokyo.jp/

●高橋カオリ

イラストレーター・まんが家。雑誌・web・広告イラストのほか、旅や街のイラストルポ・まんがを描いている。著書に京都のイラストガイド「恋コト京都〜女子力UPの恋スポめぐり」、コミックエッセイ「おひとりさま1年生」などがある。 http://kaoring-t.com