緊張感高まるなでしこ…初出場国以外と今大会初対決へ
「日本のメディアさんに多く来ていただいている、イコール日本の期待というのも感じます。いろんな記事が多く翻訳されて、(対戦相手の)情報になるということを広報から聞いているので、そういう意味ではしゃべり過ぎたらよくないなとかですね。そういうところは前回大会と違うなと感じますし、いつも(練習の公開が)冒頭15分で申し訳ないです」
また、「申し訳ない」と話す練習公開時間が15分のみであることも、今大会の大きな特徴。これまでのなでしこジャパンはマスコミを通したファンや世間への“アピール”に重きを置いていたこともあり、練習公開や取材対応はむしろ積極的に行ってきた。だが、チャンピオンとして迎えた今大会はむしろ消極的に。注目度アップよりも勝利を優先させるという、ある意味で決意表明だ。
選手たちはリラックスしているようにも見えるが、との問いに対し「リラックスしているように…見えます?」と熊谷は苦笑いし、「正直、リラックスしている感はないです。(大舞台を)経験しているというのは大きな武器かなと思いますけど、かといって決して変な余裕があるわけでもないですし……」と続ける。
なでしこジャパンにとって準々決勝のオーストラリア戦は大きな山場だ。これまで対戦した4か国はすべてW杯初出場国。実力的にも日本が明らかに上回っていた。オーストラリアは6大会連続出場中で、ここ2大会は連続でベスト8入り。今大会もグループリーグでスウェーデンと引き分け、決勝トーナメント1回戦ではブラジルを1-0で下している。日本にとっては今大会初とも言える強敵との対戦だ。
佐々木監督は意気込みを語る。「90分の中では(うまく)いかない(こともある)。最終的には120分の中でというところまで考えて、粘り強く次のステージへと考えています」。これまでにない緊張感の中、延長戦、さらにはPK戦まで戦い抜く覚悟を決めてオーストラリアを迎え撃つ。
(取材・文 了戒美子)
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