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2015年4月25日・26日に幕張メッセで開催されている『ニコニコ超会議2015』には、NTTも出店。『NTT超未来研究所Z』として、研究所の成果や東京・三鷹にある技術資料館の展示を持ち込んでおり、そこで1996年に開発された腕時計型PHSを展示。アトラクションを体験することにより復刻版が配布されています。

着るだけで生体情報が計測できる機能素材”hitoe”(東レと共同開発)を用いた将棋やスポーツ、ゲーム実況などで「心拍」に注目したステージを展開している『NTT超未来研究所Z』。ロボットは『グレートミンエイカー30』という名前で、電電公社からの民営化30周年を記念して、「世界の通信平和」を守っているのだとか。

さまざまなスマートウォッチが発売・発表されていますが、NTT研究所では1996年に当時世界最小の腕時計型PHSを開発。通話のほか、音声認識で操作が可能で、多言語対応、ハウンリング防止機能も実装されていました。ちなみに、90年代なのでポケベル全盛期。携帯電話という存在自体がポピュラーでない時代に既にこれだけの機能を備えた時計を開発していたわけです。

デザインも、画面にボタンふたつ、シルバーを基調にしたボディで、いま見てもかっこいい!

そんな腕時計型PHSですが、自分そっくりの姿をした分身を作れる『超自分!ドッペルへんガー』を体験すると先着で復刻版がプレゼントされます。一見、「なぜNTTがこんな研究を」と感じますが、音声認識技術や雑談対話技術、さまざまなキャラクターの音声を作る合成技術を研究することより、「将来的には104の自動応答なども視野に入る」(担当者)とのこと。

配布されている復刻版は、いたってフツーのデジタルウォッチなのですが、雰囲気はちゃんと捉えています。

裏面には、1996年当時の開発の背景や性能についての説明が。「待ち受けで100時間も使用でき、いまどきの軟弱なスマートウォッチのように毎日充電しなくてもいい」と、現在加熱するスマートウォッチ市場についてチクリ。一方で「ベルトを外せばペンダントにもなるという無駄な小粋さも」と自虐込みで紹介しています。

会場では、懐かしい公衆電話なども展示。お堅そうに見えて案外フレンドリーなブースなので、まだ立ち寄っていないという人は覗いてみてはいかがでしょうか。

NTT超未来研究所Z (ニコニコ超会議2015)
http://www.chokaigi.jp/2015/booth/ntt_cho_mirai.html