ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めて1年がたった。なぜこの争いは長期化しているのか。慶応義塾大学の鶴岡路人准教授は「当初、ゼレンスキー大統領は停戦を求めていたが、ロシア軍が占領地でウクライナ市民を虐殺していることがわかった。このためウクライナは自国からロシア軍を追い出すまで戦わざるを得なくなった」という――。※本稿は、鶴岡路人『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(新潮選書)の第一章『ウクライナ侵攻