救荒食物のトウモロコシ栽培から脱し、麦と米の二毛作に転換することで、人民の食生活を改善する――1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の前から今に至るまで、飢える北朝鮮の人々を救ってきたトウモロコシだが、日本のそれとは異なり、パサパサして甘みも少なく、美味しいとは言い難い。そこで、北朝鮮で人気の高い麦、中でも小麦の栽培面積を増やし、よりよい食生活にするというのが、金正恩総書記の考えだったようだ。しかし、