[Photo:Bazuki Muhammad / Reuters]

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ロンドン五輪にオーバーエイジ枠を使用することが決まったようだ。12日に一斉に報道された。

五輪で勝っている国は、どこもオーバーエイジ枠を使用している。前回の北京五輪に限って言えば、使わなかった国は日本とコートジボワールだけだった。優勝したアルゼンチンは3人フルで使っていたね。
 
僕は、オーバーエイジ枠を使用することに賛成してきた。使えるものは使わないと損。3枚のジョーカーを使わない手はないと思う。A代表クラスの選手が入ればメディアへの露出も増えるし、チーム内での競争もより激しくなるだろう。

ただしこれは、目標がはっきりしているからこそだ。勝とうと思うから、勝つために最善の手立て、すなわちオーバーエイジ枠を使う。ところが日本は、この「目標」「目的」の部分が抜け落ちている。これまでの五輪を振り返ってもすべてそうだ。結局、どこを目指しているかわからない。ここまでの強化プランや、毎度毎度のメンバー選考での揉め事を見ていると、本気でメダルを目指しているとはとてもじゃないけど思えないね。
 
これは五輪監督の人事の曖昧さにもつながっている。五輪へ出場できればOK。本大会でどうなろうと関係ない、勝てばもうけものの世界だ。目標、ノルマを定めていないから、誰も責任を取らないんだ。

では、U23年代の育成と割りきっているのかといえば、そうでもない。日本人にとっての五輪は特別なものがある。この狭間で、日本サッカー協会はゆらゆらと揺れている気がするね。

オーバーエイジを使うこと、使わないこと、が問題なのではない。本当の問題は、五輪に対して明確な目標がないこと。これがなければ、誰をメンバーに呼んだところで本質は変わらないね。