担当M(以下M):ナビスコカップも終わり、いよいよあと1カ月でJリーグも最終節を迎えます。

ラモス(以下R):もうほとんど順位の予想がつきますね。

M:いやいや、まだまだ激戦が続いて順位の入れ替わりがあると思うのですが……。

R:じゃあ僕の予想を言っておきましょう。リーグ戦が終わったときに、比べて見られるように。

M:大胆ですね。それでは優勝チームはどこでしょうか。

R:名古屋です。このままいきますね。C大阪に勝ったのが大きなきっかけになるでしょうね。C大阪は今ピークを迎えていて、来年は補強することでさらに上が目指せるチームなんですけど、その完成度の高い相手から勝ち点3を挙げたということで、名古屋はますます勢いづくでしょうね。

M:他のチームが脱落しつつあります。鹿島が終盤に来て調子を崩しているのも名古屋を楽にしていますね。

R:鹿島は苦しくなりましたね。それでも僕は鹿島が2位に入ると思います。問題は3位争いでしょう。G大阪、川崎、C大阪の三つどもえになるのでしょうが、ACLの出場権を勝ち取るのは……G大阪ですね。

M:残留争いはどうなりますか。

R:残念だけど、湘南と京都はもうほぼ降格が決まりと言えるでしょうね。問題はもう一つのチームがどこになるかです。仙台と山形は大丈夫じゃないでしょうか。

M:となると、現在勝ち点28のF東京、大宮、勝ち点26の神戸が対象チームですね。大宮は台風の影響により1試合未消化で、再試合は11月10日の水曜日に延期されました。湘南とアウェイで戦います。

R:大宮も残留すると思います。

M:ではF東京か神戸ということになりますが、10月最後の試合でF東京は清水を、神戸はG大阪を下して粘りを見せています。

R:そうですね……でも、やはり僕は神戸が不利だと思いますね。F東京は戦力が戻ってきたという好材料がありますけど、神戸は大久保の離脱が響くでしょうね。

M:では得点王は誰になると予想しますか。

R:正直な話をすると、今年は前田、ジュニーニョ、エジミウソンの争いになるとシーズン前は思っていました。だけど確かに優勝するチームが得点王を抱えるという確率は高いので、このままケネディという可能性も大きいと思います。ケネディは他のストライカーに比べると、いいパスをもらっていますからね。G大阪の平井は将来性があって、高い確率でシュートを決める素晴らしいストライカーだと思いますが、彼の場合も周りに素晴らしいパサーが揃っています。

M:では得点王はケネディでしょうか。

R:これは予想ではなく希望になりますが、優勝争いに絡んでいないチームから得点王が出てほしいと思いますね。それは個人の力が優れているということの証明ですよ。そして日本人に得点王になってほしい。だから僕は前田を応援します。(了)