PSGがPK戦までもつれ込む激闘制しCL連覇達成!…22年ぶりPL制覇に続く偉業目指したアーセナルの初優勝はならず…

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 チャンピオンズリーグ(CL)決勝が30日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)とアーセナルが対戦した。

 昨季悲願の欧州制覇を成し遂げたPSG。連覇を目指す今季はリーグフェーズで思わぬ苦戦を強いられ、11位フィニッシュとなったが、プレーオフではモナコとの同国対決を制してラウンド16進出。以降はチェルシー、リヴァプールのプレミアリーグ勢を、準決勝では優勝候補バイエルンとの接戦を2戦合計6−5で制し、大会連覇に王手をかけた。ルイス・エンリケ監督はこの大一番に向け、状態が懸念されたアクラフ・ハキミ、ウスマン・デンベレを復帰させ、現状のベストメンバーを起用した。

 対するアーセナルは2005−06シーズン以来の決勝進出を果たした初優勝を狙う。マンチェスター・シティと一騎打ちとなったプレミアリーグを22年ぶりに制覇し、勢いに乗るチームは、CLでもリーグフェーズを全勝で首位通過。ノックアウトステージではレヴァークーゼン、スポルティングを順当に撃破し、準決勝ではアトレティコ・マドリードを2戦合計2−1で退けてシーズン2冠に王手をかけた。ミケル・アルテタ監督はビッグイヤーが懸かる大一番では状態に不安を抱える一部選手をベンチに置き、クリスティアン・モスケラやマイルズ・ルイス・スケリーらを抜擢。最前線にはカイ・ハヴァーツを起用した。

 ハンガリーのブダペストにあるプシュカーシュ・アレーナで幕を開けた運命のファイナル。

 立ち上がりからPSGがボールを保持し、アーセナルがミドルブロックで構えながらカウンターを狙う構図でゲームが進んでいく。

 様子見の入りとなったが、早い時間帯にスコアが動く。6分、ハーフウェイライン付近でマルキーニョスのクリアがレアンドロ・トロサールに当たって左のスペースにこぼれると、これに反応したハヴァーツがハイラインの背後を取ってボックス内まで持ち込むと、味方への折り返しを匂わせながら、ニア上へ強烈な左足シュートを突き刺した。

 チェルシー時代に続くファイナルでの大仕事を果たしたドイツ代表FWの活躍によって均衡が破れると、ここからビハインドを背負った昨季王者が攻勢を強めていく。流動的な前線を起点に局所で数的優位を作りながら、中盤と前線の入れ替わりを使いながら崩しを試みる。

 前半半ばを過ぎると、試合は徐々に膠着。自陣でローブロックを構えるアーセナルに対して、70%を大きく超えるボール保持で押し込むPSG。ただ、きっちり中を締めつつサイドでウイングにボールが入った際には2対1の形で対応するミケル・アルテタのチームがうまく守った。

 前半終盤にかけてはヌーノ・メンデスのボックス内での仕掛けからのクロスのこぼれに詰めたファビアン・ルイスのヘディングシュート。ボックス右に抜け出したハヴァーツのシュートと互いにゴールへ迫ったが、前半はアーセナルの1点リードで終了した。

 互いに選手交代で臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。前線の配置換えで変化を加えたPSGは堅守攻略へ揺さぶりをかけていく。55分にはペナルティアーク付近で得たFKをハキミが枠に飛ばすが、これはGKダビド・ラヤの守備範囲。

 それでも、攻勢を続けるPSGは62分、相手陣内左サイドでデンベレとパス交換したフヴィチャ・クヴァラツヘリアがDFモスケラと入れ替わる形でボックス内に抜け出すと、後ろから倒されてPKを獲得。これをキッカーのデンベレが冷静に左下隅へ突き刺し、同点に追いついた。

 一方、守勢の展開で追いつかれたアーセナルは失点直後の66分に2枚替え。PK献上の場面であわや2枚目のイエローカードとなりそうだったモスケラを下げてユリエン・ティンバーを、マルティン・ウーデゴーアを下げてヴィクトル・ギェケレシュを投入し、ハヴァーツをトップ下に下げた。