パドレス・タティスに約53億円の支払い義務 「出世払い」で若手支援する企業を提訴も訴え棄却
パドレスのフェルナンド・タティス外野手(27)が、若手アスリートを支援する企業「ビッグ・リーグ・アドバンテージ」(BLA)を相手取った訴訟に敗訴したと24日(日本時間25日)までに米スポーツ専門誌「スポーツイラストレイテッド」など複数の米メディアが報じた。
BLAは「出世払い」方式で若手選手に資金を投資。マイナーで終えた場合、返済は不要だが、メジャーに昇格した場合はBLA側に投資した金額に応じて収入の一部が支払われる仕組みとなっている。
同誌によると、タティスはマイナー時代の10代の頃に将来の収入の10%と引き換えに、BLA側から200万ドルを受け取った。その後、2021年にパドレスと14年総額3億4000万ドル(当時約450億円)で契約を延長。大型契約により、BLA側に3400万ドルを支払わなければならない。
タティス側は昨年6月に「詐欺的な誘導」によって契約を締結させるために、略奪的な戦術を用いたとBLAを相手取って訴訟を起こした。
ただ、今回、サンディエゴの上級裁判所はタティス側の訴えを棄却。大型契約の10%は3400万ドル(現在約53億円)に相当する。また、大型契約が終了後、新たな契約を結んだ場合もその収入の10%をBLAに支払う義務が生じるとしている。
タティス側の弁護士はこの判決を不服として、控訴する意向を表明した。
BLAは元フィリーズの投手、マイケル・シュワイマー氏が設立。同社の公式サイトでは「私たちはアスリートと提携し、資金、専門ネットワーク、分析サポートなど成功に必要なリソースを提供することで、彼らがそれぞれのスポーツの頂点を目指すという夢の実現を支援しています」と記されている。その上でBLAとの契約は「ローン」ではなく、BLAがプロ収入と定義するリーグで収入を得た場合にのみ支払いを求めるとし、ケガや解雇など選手のキャリアが短縮され、選手がプロで収入を得ていない場合は支払う義務はないとしている。
BLAに対し訴訟を起こしたのはタティスが初めてでなく、元選手のフランシスコ・メヒア氏も2018年にBLAから3回に分けて総額36万ドルが提供された代わりに、将来のMLBでの収入の10%を支払うよう求められたとしてBLAを「不当」と提訴。その後、訴訟は取り下げられている。
