元ジャンポケ斉藤被告、ADが明かした被害者の“拒絶”。「バス乗車を一度拒否した」密室事件直前の新証言
第4回公判では、検察側が証人請求をした番組アシスタントディレクター(AD)が証言台に立った。裁判を傍聴した筆者が詳報する--。
開廷直前に入廷してきた斉藤被告は、これまでと同様の黒色のスーツに、紺色ネクタイ姿。傍聴席からの目を避けているのか、まっすぐ前を向いて弁護側の隣の席についた。
4回目の裁判ということもあってか、初公判に比べて慣れたような素振り。しかし、証人が入廷してくるまで、法廷の静寂に緊張感が高まったのか深呼吸をしていた。
斉藤被告はこれまでと同じく、机の上にメモ用紙とペンを置いていたが、この日、メモを取った動作は確認できなかった。
伊藤ゆう子裁判長から開廷の宣言がされた後、証人が法廷に呼ばれた。だぼったいレディーススーツに身を包んだ、若めの女性。法廷の中央にある証言席に座ると、検察側から尋問がはじまった。
証人の職業は、フリーランスの「アシスタントディレクター(AD)」。事件当日のロケにスタッフとして参加していた。
◆「Aさんが同乗を希望した事実はない」番組ADが断言
検察側は、犯行の裏づけに重要なロケバスについて、細かく尋問していく--。証人によると、事件当日は「10から15人くらいのスタッフがいた」という。さらに証人は、事件現場とされるロケバスに同乗していた。
「(ロケバスには)Aさんと被告人、私とFさんが乗っていました」
Fさんとは、第3回公判に証人出廷した「ディレクター」のこと。そんなFさんは、ロケバスにAさんと斉藤被告が同乗した理由について語っていた。
「1台目のロケバスは他の出演者を迎えに行く段取りだったので、おのずと1台目は他の出演者用になりました」(Fさん証言)
「送迎の関係」という制作側の事情だったといい、証人もAさんから斉藤被告と同乗することを希望されたことは「ないです」と断言していた。
証人もFさんも同乗していたロケバスで、なぜ事件が起きたとされたのか。そして犯行は目撃されていないのか。Aさんと斉藤被告がロケバスの車内で休憩中、スタッフは外にいたという。
「ロケ先での事前準備やセッティングなどをしていました」
Fさんも、ロケバスの車内で出演者だけになることは「よくあることだ」と話していた。
「ケースバイケースですが、タレントだけになるときもあります」(Fさん証言)
◆“口腔性交”の経緯が争点に…
この日の裁判で焦点となったのは、3回目にあった「口腔性交」について。起訴内容の中で、最も法定刑が重い「不同意性交罪」で起訴されている。
検察側の見立てでは、「ロケが終わって、Aさんはピンマイクを外すためにロケバスに戻ったときに起きた」とされている。この「ピンマイクを外すように指示した人物」こそ、今回出廷した証人だった。
「普通は音声さんがつけるんですけど、服装によっては本人につけてもらうこともあります。被害者の方がワンピースを着ていて、下からたくし上げる必要があったので、ロケバスの中で本人につけてもらいました」
起訴状などによると、ロケの途中の車内でも、胸を触ったり、ディープキスをするなどのわいせつ行為があったという。それでもAさんは全てのロケが終了した後も、斉藤被告がいるロケバスに戻った。
証人は、ロケバスの外に立っていたAさんに声をかけていた。
