「TOKIOテラス」など出演の元日テレ系アナ原拓也容疑者詐欺容疑で逮捕 被害企業の投資プロセスにも問題があったと報道も
投資ファンドに架空の事業を紹介し、自社株を約16億円で投資会社に購入させたとして、警視庁捜査2課は13日、詐欺容疑で東京都港区の医療関連会社「MTU」元社長原拓也容疑者を詐欺容疑で逮捕した。同社は2023年11月、元TOKIOの国分太一がMCを務めていた毎日放送の経済ドキュメンタリー番組「TOKIOテラス」などの複数の番組に出演歴があり、ネット上では物議を醸している。
原容疑者は昨年2月ごろ、ウソの売り上げや事業実績を東京・千代田区の投資会社「JーSTAR」に伝え、傘下のファンドから現金およそ16億3千万円をだまし取った疑いがもたれている。「MTU」は、医療機関向けオンラインセキュリティーサービスが未完成の状態で「約50の医療機関に導入され、売り上げの概算は約8億円」と虚偽の説明をするなどして優良企業だと誤信させていたようだ。
さらに、自身が出演していたテレビ番組の動画を見せるなどして信用させ、「JーSTAR」側は「MTU」を買収に値する企業だと判断し、買収金としておよそ16億3千万円を原容疑者に送金したとしている。原容疑者は取り調べに対して「詐欺と言われるようなことはしていない」などと容疑を否認しているが、同課は詐取金のうち約6億円が同容疑者個人の借金返済に充てられていたとみて調べている。
事件に対してネット上では、「売り上げゼロの会社に投資させるってある意味、才能あるな」「確かに詐欺なんだけど、投資会社に莫大な資金を送金させるほどの説得力のあるプレゼンができた手腕はさすがとしか言いようがない」「大学まで出たエリートがなぜ犯罪に手を染める?」などの疑問の声が上がっている。
原容疑者は慶應義塾大学を卒業後、日本テレビ系列の愛媛・RNB南海放送のアナウンサーとしてキャリアをスタートさせた。その後、外資系医療企業のジョンソン・エンド・ジョンソンに入社し、営業職としてキャリアを重ねたとされている。
2018年に独立し、MTU株式会社を設立。医療機関向けのデジタル化を推進する「医療DX」の旗手として知名度を上げていった。だが、実際にはサービスの運用はしておらず、歯科医院に対してマーケティング事業を行うなどし、冒頭の番組をはじめとする複数のメディアに露出。2024年には累計5.3億円の資金を調達したと発表していた。
メディアに多数露出していた原容疑者が逮捕されたことで、出演歴のあるTBS系「ミライカプセル」、テレビ東京系「日経スペシャル カンブリア宮殿」内の企画CM「アイデアの扉」がクローズアップされている。
さらに13日、ニュースサイト「ダイヤモンドオンライン」(ダイヤモンド社)は「MTUの買収からわずか1カ月後、J-STARは当時の社長・原拓也氏を『重大な疑義』により電撃解任した」と報じ、原容疑者が東京美容外科の麻生泰院長に「『ガイアの夜明け』や『カンブリア宮殿』への出演を持ちかけ、高額の出演料を提示した疑惑により昨年12月にSNS上で炎上した」としている。だが、社長解任はこの炎上とは無関係としつつ、「J-STARは当該疑惑を把握した上で買収に至ったから」と伝えている。
また同サイトは、原容疑者の「重大な疑義」を握ったうえで、「実は買収後に、MTUの事業実態や原氏の不可解な行動に深刻な疑惑が発覚したのだ。M&A案件に関連した取引先の数社に対し支払いが一時的に滞り、社内外のトラブルは警察沙汰に発展。現在も収束していない」と説明し、「ダイヤモンド編集部は原氏の社長解任以降、約半年間にわたり多くの関係者を取材した。その結果、MTUだけでなく、J-STARの投資プロセスにも問題があったことが分かった」と報じた。
敷居が高いともいわれる「カンブリア宮殿」のような番組に出演歴のある者が逮捕されたという事実は番組にとっても迷惑な話。速やかに容疑を認め、犯した罪への反省を示してほしい限りだ。
