メ~テレ(名古屋テレビ)

4月、共学化への検討方針を打ち出した名古屋を代表する女子大の金城学院大学。突如発表された大きな“方針転換”に、反響が広がっています。現役学生の受け止めは――。

「本学が名古屋学院大学と基本合意を結んだということです」(学校法人 金城学院 小室尚子 理事長)

金城学院が、4月29日に発表した“大学のこれから”について。

運営の主体が2028年度から、名古屋学院大学にかわり、2029年度をめどにした「共学化」の検討をするとしています。

「女子大学」として地元に長く知られた大学の大きな方針転換。

発表以降、理事長自ら、現役学生に向けて直接その意図について説明する会を、複数回にわたり開いています。

「これからどういう風に教育の質を守って、学生により良い学びを提供していくかを、真剣に考えなければならない時代に入っています」(小室理事長)

「大学を続けるための経営戦略では」という声も

現役学生からは、「学生のためよりも、金城学院を続けるための経営戦略に聞こえる」という声も上がりましたが、理事長は――

「女子大学でこれからもしっかりと教育を続けていきたいという思いはあるが、毎年毎年、経営のことばかり考えないといけなくなる。皆さんの教育のことも考えないといけないけど、教育のことがおろそかになってしまう気がした」(小室理事長)

説明会に参加した学生は――

「金城学院大学といわれたら、女子大学というイメージが強かったので、最初は困惑したが時代的にも共学化はいいことなのではないかと思います」

「途中から変わることがどんな感じなのか、想像つかないというのが本心」

金城学院大学のルーツは、100年以上前にさかのぼります。

1889年、アメリカ人宣教師によって名古屋に創立された女学校。

“女性に高等教育を”。その理念で、長年、地域の女子教育を支えてきました。

“金城ブランド”の未来は――

歴史ある大学の大きな決断。理事長にあらためて聞くと――

「学校が昔の形ではなくなるとか、ブランド力が落ちるのではと言われるが、こちらとしてはそうではなくて、もっとそれを高めていくための変革だととらえている」(小室理事長)

背景にあるのは、“少子化”の中での入学者の確保です。

定員に対する入学者の数はおととしは81.7%、去年は70.5%と“定員割れ”を繰り返していました。

今年は97.8%と、持ち直しているものの、少子化の波は確実に将来の入学者数に影響を与えると見ています。

「少子化や女子大離れという世間の風評があった。これから金城学院がどんどん子どもが減っていく中で、ちゃんとしたビジョンが私の中で描けなくなってきた。大学教育を発展させて、学生たちを社会に送り出していくという、これから入学者を確保していくというのが、難しくなっていくのかなと」(小室理事長)

“金城学院”のブランドに、誇りをもって学び、過ごしてきた人も少なくありません。

その伝統を、どう未来に受け継いでいくのでしょうか――

「他の学校と1つになって、卒業生や現役学生の思いに、どういうふうに対処していくかが不安で、金城学院がこれからもっと発展的に、大学としてやっていける道を選択したということで、当時の古き良き時代のことに心がいってしまうかもしれないが、私たちは先を見ていかないといけないので、今この時をどういうふうに、生きていくかということだと思います」(小室理事長)