強面でぶっきらぼうな“活動家”が見せる「大きな愛情」 志田未来、猫の保護活動に全てを注ぐ男と共通点を感じた“あの教師”
●多額の借金を抱え、新たな試みに炎上も
俳優の志田未来が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)のナレーションに臨んだ。担当したのは、10日・17日の2週にわたって放送される「はぐれ者とはぐれ猫2」。革ジャン姿で傷ついた猫を救う“活動家”阪田泰志さん(41)とその仲間たちを追った作品だ。
強面でぶっきらぼうな阪田さん。しかし、作品を見進めた志田は「猫だけでなく、人に対してもちゃんと愛情のある方」と印象を変えていく。彼のもとに集まる不器用な人々、そして傷ついた猫たちの姿から、受け取ったものとは――。

『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した志田未来
○名古屋の野良猫たちを救う前代未聞の「ねこ革命」
阪田さんが全てを注ぎ込むのは「猫の保護活動」。自由奔放な気分屋で、普通の会社員になろうなど考えたこともなく、自らを「活動家」と呼ぶ“社会のはぐれ者”だ。
彼が運営する保護シェルターは赤字続きで火の車。多額の借金を抱えながら、たくさんの猫を保護している。さらに、新たな試みを発表するとSNSが炎上。活動は思わぬ逆風にさらされていた。
それでも「日本初の快挙を名古屋で」と名古屋の野良猫たちを救う前代未聞の「ねこ革命」を掲げる。それは6億円以上を投じて約1万8000頭の野良猫に不妊・去勢手術を施すというプロジェクトだ。処分される命を減らし、人と猫が共に生きる町をつくる…荒唐無稽とも言える計画の前に、資金も人手も足りない現実が立ちはだかる。
そんな阪田さんの元には、彼の情熱に引き寄せられるように様々な“はぐれ者”たちが集まってくる。アルバイトの大学生もその一人。いじめを経験し、居場所を見つけられずにいた青年だ。病気の猫を看病するため、片道3時間掛けてシェルターに通う中、就職活動に失敗、失意の末に彼が向かったのは…。

無表情で猫を抱える阪田泰志さん (C)フジテレビ
○「知れば知るほど、すごく魅力的な素敵な方」
最初に映像やナレーション原稿に触れた時は、「ぶっきらぼうというか、何を考えているか分からない。パッと見た感じもちょっと強面(こわもて)な方ですし、どんな方なんだろう」と感じたという志田。
だが、作品を見進めるうちに、その印象は変化していった。
「猫に対する愛情が強い方で、周りの家族だったりスタッフの方に対しては冷たいのかなと思いきや、人に対してもちゃんと愛情のある方だと思いました。知れば知るほど、すごく魅力的な素敵な方なんだなという印象を受けました」
何を考えているか分からないが、その奥には確かな愛情がある――そんな人物像について、かつて志田が出演した『女王の教室』(05年、日本テレビ)の阿久津真矢(天海祐希)と通じるところがあるかと聞いてみると、「たしかに!(笑)」と答えてくれた。
●自身と重ねた仕事観「周りを見て動くことが大事」

(C)フジテレビ
今回の作品で印象的なのは、阪田さんだけではない。彼のもとには、どこか不器用で、社会のペースから少し外れてしまったような“はぐれ者”たちが集まってくる。彼らに対しては、「皆さん憎めない、かわいらしい方ばかりですよね」と感じながら、2時間遅刻してきてしまう女性スタッフには、「私が上司だったら、たぶん怒っちゃうだろうなと思いました(笑)」とも。
それでも彼女は、仕事を完璧にこなす一面を持っており、「やっぱり人間は、いいところもあれば悪いところもありますよね。そういうのを全部、阪田さんは大きな愛情で包み込んでいらっしゃるので、その関係性がすごく素敵だなと思いました」と受け止めた。
後編には、感情で動いてしまい、阪田さんらを困らせてしまう人が登場するが、志田自身にとって他人事ではなかった様子。
「(ドラマや映画の撮影現場で)監督やプロデューサーさんに何かを伝える時は、撮影全体を一回ストップさせてしまう状況にどうしてもなってしまうので、感情で動かず、ちゃんと時間がある時にタイミングを見て伝えようとか、周りを見て動くことが大事だなと常に意識しています。ただ、どうしても感情で動いてしまうところがいまだにあるので、今回ナレーションを読みながら映像を見て、自分に言い聞かせるきっかけにもなりました」
今回の作品は、猫や保護活動の物語であると同時に、人と人との距離感、自分の感情との付き合い方を見つめる時間にもなったようだ。
○「かわいい」だけでは済まされない命への責任
志田自身、動物を飼った経験はないが、「友達の家のワンちゃんと一緒に遊んだり、戯れたりして、癒やされています」とのこと。しかし今回の作品は、動物を“かわいい存在”として見るだけでは済まされない現実を考える機会にもなった。
「ただ単に“かわいい”という気持ちだけで動物は飼ってはいけないんだと思います。命を預かることなので、しっかり自分がお世話できるとか、そういう環境を整えてからではないといけないということを、すごく感じました」
●志田未来の「はぐれ者」な部分は…
今回のタイトルにある「はぐれ者」にちなみ、自身の“少し変わっているところ”を聞かれると、志田はしばらく考え込んだ後、「LINEの返事が早すぎるってよく言われます」と明かした。
「友達には“ちょっと困る”ってすごい言われるんです。“今の人はあんまりそんなすぐ返さないんだよ”って言われて、ちょっと変わってるのかなって思ったんですけど、レスポンスは早い方がいいかなって私は思っていて」
どのくらい早いのかと問われると、「秒で返します。一瞬です。本当に一瞬です」と即答。「本当に返せない時は返せない時だけで、置いておくとか一切しないです。返事が欲しいだろうなというのもありますし、自分もやりたいことが溜まっているのが苦手な性格なので。“返事を返さなきゃ”と思っていることがストレスになるんです」と、せっかちな一面をのぞかせた。
○放送日が33歳の誕生日「遊びも仕事も全力で」
志田が『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当するのは約4年ぶり。もともと番組のファンだといい、「主人公の方の良さとか悪さとか、全部ちゃんと見える。いいところだけじゃないのが『ザ・ノンフィクション』だと思って本当に魅力的な番組なので、参加させていただけてうれしかったです」と声を弾ませる。
ナレーション原稿にも「ちょっとツッコミがあったり、とぼけているところがあったりして、読んでいてもすごく楽しいです」と笑顔を見せた。
前回放送された自称“エキストラの帝王”を追った「あしたもテレビの片隅で 〜映り込みに捧げる奇妙な人生〜」(5月3日放送)は、実家で母親と一緒に視聴。「“人に迷惑かけちゃダメだよね”とか、“でも、こんなに自分のやりたいことに集中できているのはうらやましいよね”とか、あーだこーだ言いながら見ていました(笑)」と明かした。
今回の前編放送日にあたる5月10日は、33歳の誕生日。抱負を聞いてまず出てきたのは、「やっぱりお仕事が好きなので、今後もいい作品に参加していきたいです」という意欲だ。それと同時に、「実家に帰った時に、母にも“本当に健康に気をつけてね”とすごく言われたので、そこにも気をつけながら、遊びも仕事も全力で楽しみたいです」と前を見据えた。
●志田未来1993年生まれ、神奈川県出身。05年『女王の教室』(日本テレビ)で注目を集め、翌年『14才の母』(同)で連ドラ初主演。近年は『ブラッシュアップライフ』(同)、『監察医 朝顔』(フジテレビ)、『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(カンテレ)、主演作『未来のムスコ』(TBS)などのドラマ、『劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵』『ほどなく、お別れです』などの映画に出演。現在放送中のドラマ『エラー』(ABCテレビ)では、畑芽育とW主演を務める。
俳優の志田未来が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)のナレーションに臨んだ。担当したのは、10日・17日の2週にわたって放送される「はぐれ者とはぐれ猫2」。革ジャン姿で傷ついた猫を救う“活動家”阪田泰志さん(41)とその仲間たちを追った作品だ。
強面でぶっきらぼうな阪田さん。しかし、作品を見進めた志田は「猫だけでなく、人に対してもちゃんと愛情のある方」と印象を変えていく。彼のもとに集まる不器用な人々、そして傷ついた猫たちの姿から、受け取ったものとは――。

○名古屋の野良猫たちを救う前代未聞の「ねこ革命」
阪田さんが全てを注ぎ込むのは「猫の保護活動」。自由奔放な気分屋で、普通の会社員になろうなど考えたこともなく、自らを「活動家」と呼ぶ“社会のはぐれ者”だ。
彼が運営する保護シェルターは赤字続きで火の車。多額の借金を抱えながら、たくさんの猫を保護している。さらに、新たな試みを発表するとSNSが炎上。活動は思わぬ逆風にさらされていた。
それでも「日本初の快挙を名古屋で」と名古屋の野良猫たちを救う前代未聞の「ねこ革命」を掲げる。それは6億円以上を投じて約1万8000頭の野良猫に不妊・去勢手術を施すというプロジェクトだ。処分される命を減らし、人と猫が共に生きる町をつくる…荒唐無稽とも言える計画の前に、資金も人手も足りない現実が立ちはだかる。
そんな阪田さんの元には、彼の情熱に引き寄せられるように様々な“はぐれ者”たちが集まってくる。アルバイトの大学生もその一人。いじめを経験し、居場所を見つけられずにいた青年だ。病気の猫を看病するため、片道3時間掛けてシェルターに通う中、就職活動に失敗、失意の末に彼が向かったのは…。

○「知れば知るほど、すごく魅力的な素敵な方」
最初に映像やナレーション原稿に触れた時は、「ぶっきらぼうというか、何を考えているか分からない。パッと見た感じもちょっと強面(こわもて)な方ですし、どんな方なんだろう」と感じたという志田。
だが、作品を見進めるうちに、その印象は変化していった。
「猫に対する愛情が強い方で、周りの家族だったりスタッフの方に対しては冷たいのかなと思いきや、人に対してもちゃんと愛情のある方だと思いました。知れば知るほど、すごく魅力的な素敵な方なんだなという印象を受けました」
何を考えているか分からないが、その奥には確かな愛情がある――そんな人物像について、かつて志田が出演した『女王の教室』(05年、日本テレビ)の阿久津真矢(天海祐希)と通じるところがあるかと聞いてみると、「たしかに!(笑)」と答えてくれた。
●自身と重ねた仕事観「周りを見て動くことが大事」

今回の作品で印象的なのは、阪田さんだけではない。彼のもとには、どこか不器用で、社会のペースから少し外れてしまったような“はぐれ者”たちが集まってくる。彼らに対しては、「皆さん憎めない、かわいらしい方ばかりですよね」と感じながら、2時間遅刻してきてしまう女性スタッフには、「私が上司だったら、たぶん怒っちゃうだろうなと思いました(笑)」とも。
それでも彼女は、仕事を完璧にこなす一面を持っており、「やっぱり人間は、いいところもあれば悪いところもありますよね。そういうのを全部、阪田さんは大きな愛情で包み込んでいらっしゃるので、その関係性がすごく素敵だなと思いました」と受け止めた。
後編には、感情で動いてしまい、阪田さんらを困らせてしまう人が登場するが、志田自身にとって他人事ではなかった様子。
「(ドラマや映画の撮影現場で)監督やプロデューサーさんに何かを伝える時は、撮影全体を一回ストップさせてしまう状況にどうしてもなってしまうので、感情で動かず、ちゃんと時間がある時にタイミングを見て伝えようとか、周りを見て動くことが大事だなと常に意識しています。ただ、どうしても感情で動いてしまうところがいまだにあるので、今回ナレーションを読みながら映像を見て、自分に言い聞かせるきっかけにもなりました」
今回の作品は、猫や保護活動の物語であると同時に、人と人との距離感、自分の感情との付き合い方を見つめる時間にもなったようだ。
○「かわいい」だけでは済まされない命への責任
志田自身、動物を飼った経験はないが、「友達の家のワンちゃんと一緒に遊んだり、戯れたりして、癒やされています」とのこと。しかし今回の作品は、動物を“かわいい存在”として見るだけでは済まされない現実を考える機会にもなった。
「ただ単に“かわいい”という気持ちだけで動物は飼ってはいけないんだと思います。命を預かることなので、しっかり自分がお世話できるとか、そういう環境を整えてからではないといけないということを、すごく感じました」
●志田未来の「はぐれ者」な部分は…
今回のタイトルにある「はぐれ者」にちなみ、自身の“少し変わっているところ”を聞かれると、志田はしばらく考え込んだ後、「LINEの返事が早すぎるってよく言われます」と明かした。
「友達には“ちょっと困る”ってすごい言われるんです。“今の人はあんまりそんなすぐ返さないんだよ”って言われて、ちょっと変わってるのかなって思ったんですけど、レスポンスは早い方がいいかなって私は思っていて」
どのくらい早いのかと問われると、「秒で返します。一瞬です。本当に一瞬です」と即答。「本当に返せない時は返せない時だけで、置いておくとか一切しないです。返事が欲しいだろうなというのもありますし、自分もやりたいことが溜まっているのが苦手な性格なので。“返事を返さなきゃ”と思っていることがストレスになるんです」と、せっかちな一面をのぞかせた。
○放送日が33歳の誕生日「遊びも仕事も全力で」
志田が『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当するのは約4年ぶり。もともと番組のファンだといい、「主人公の方の良さとか悪さとか、全部ちゃんと見える。いいところだけじゃないのが『ザ・ノンフィクション』だと思って本当に魅力的な番組なので、参加させていただけてうれしかったです」と声を弾ませる。
ナレーション原稿にも「ちょっとツッコミがあったり、とぼけているところがあったりして、読んでいてもすごく楽しいです」と笑顔を見せた。
前回放送された自称“エキストラの帝王”を追った「あしたもテレビの片隅で 〜映り込みに捧げる奇妙な人生〜」(5月3日放送)は、実家で母親と一緒に視聴。「“人に迷惑かけちゃダメだよね”とか、“でも、こんなに自分のやりたいことに集中できているのはうらやましいよね”とか、あーだこーだ言いながら見ていました(笑)」と明かした。
今回の前編放送日にあたる5月10日は、33歳の誕生日。抱負を聞いてまず出てきたのは、「やっぱりお仕事が好きなので、今後もいい作品に参加していきたいです」という意欲だ。それと同時に、「実家に帰った時に、母にも“本当に健康に気をつけてね”とすごく言われたので、そこにも気をつけながら、遊びも仕事も全力で楽しみたいです」と前を見据えた。
●志田未来1993年生まれ、神奈川県出身。05年『女王の教室』(日本テレビ)で注目を集め、翌年『14才の母』(同)で連ドラ初主演。近年は『ブラッシュアップライフ』(同)、『監察医 朝顔』(フジテレビ)、『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』(カンテレ)、主演作『未来のムスコ』(TBS)などのドラマ、『劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵』『ほどなく、お別れです』などの映画に出演。現在放送中のドラマ『エラー』(ABCテレビ)では、畑芽育とW主演を務める。
