「不衛生で嫌だ」催事出店のサンドイッチ店 調理中に店員の“ローストビーフ直食い”動画が波紋…日本橋三越は「今回の事案は明らかに不適切」と謝罪
4月23日から東京・日本橋三越本店で開催された「イタリア展 2026」。「PART1」の一般会期は4月23日〜4月27日までで、「PART2」の一般会期は4月30日から5月6日まで。イタリア大使館・貿易促進部が後援し、会期中に約70のフードショップとファッション・リビングブランドが集結したイタリアの豊かな文化に触れられる人気イベントだ。
ゴールデンウィーク中とあって多くの客足が予想されるが、SNSでは同イベントに出店したサンドイッチ店の動画が炎上している。
同サンドイッチ店は「PART1」の会期中に出店し、1個2000円のローストビーフサンドを販売。同店のSNSではイベント当日の早朝に日本橋三越に到着し、調理や売り場を設営する様子を収めた動画を公開していた。
ところが、動画内に映り込んでいた店員の振る舞いが物議を醸しているのだ。
店員は調理用手袋をつけて機材を設営していたほか、調理用手袋をつけてカットしたローストビーフをその場で直に口に入れる姿もあった。またマスクもしておらず、髪の毛も後ろでゆるくまとめただけのヘアスタイルだった。
この動画はテキスト投稿型のSNS「Threads(スレッズ)」で“不衛生”と批判を集め、5月4日頃からXでも動画が拡散されることに。動画を視聴したユーザーからは、次のような指摘が寄せられていた。
《不衛生で嫌だ》
《これが問題ないと思って載せてる時点で衛生面やばそう マスクも帽子もしてないの気になる》
《これは酷い…学祭じゃないんだからさ…マスクもせずに調理用手袋のまま味見して。どんだけの唾をかけてるかっていう》
さらに三越に対して、《日本橋三越はこれ把握しているのだろうか…衛生面大丈夫ですか?》《近鉄とか阪急とか滅茶苦茶厳しいんだけど、三越ある意味凄いな》《三越さんの現場責任者、許容するんか。。。他の店も疑われますが》と懸念する声も。
すでに同店の出店期間は終了しているものの、三越側は事態を把握しているだろうか。そこで本誌は5月5日午前に三越伊勢丹ホールディングスを取材し、炎上しているサンドイッチ店の衛生管理などについて聞いた。
同日昼過ぎに広報担当者から文書で回答があり、「SNSにおいて当該案件に関する投稿があることは把握しております」とのことだった。
イベントに出店した飲食店の衛生管理及び衛生チェックがどのようになされていたか、また、炎上したサンドイッチ店の動画に映っていた店員の振る舞いが三越伊勢丹の衛生基準を満たしているかどうか尋ねると、こう回答があった。
「衛生管理に関する認識において、当社の管理徹底が行き届かず発生してしまいました。当社は食品衛生を最優先事項と位置づけ、その徹底に取り組んでまいりましたが、今回の事案は明らかに不適切なものであると認識しております」
炎上したことによってサンドイッチ店とやり取りをしているかどうかについては、「今回の件についての事実確認を行う上でお話をさせていただいております」との説明が。その上で今回の件に批判が寄せられていることについて、こう見解が寄せられた。
「イタリア展PART1の出店者のスタッフが不適切な衛生管理行為を行い、お客さまにご不安、ご不快の念をおかけしたことに対し、心よりお詫び申し上げます。本案件については保健所に報告・相談のうえ、衛生管理体制の強化、今後の出店審査基準の見直しを速やかに行い、再発防止策を徹底いたします。本件に関する新たな事実が判明した場合には、速やかにお知らせいたします」
また、三越伊勢丹から回答が寄せられた直後には、サンドイッチ店がインスタグラムに謝罪文を掲載。客や関係者にお詫びをした上で、次のように反省をつづっている。
《本来、食品を取り扱う事業者として、いかなる場面においてもお客様に不安を与えない配慮と行動が必要であり、その点において配慮が欠けておりましたことを深く反省しております》
続けて《日頃より弊社では手袋の適切な交換、手洗い・消毒の徹底、調理工程ごとの衛生管理を実施しておりますが、今回の件を受け、以下の対策を直ちに講じております》とし、《試食および品質確認の明確なルール化と工程分離》《調理時の手袋・手洗い・消毒の再徹底》《全スタッフへの衛生教育の再実施》《SNS投稿内容の社内チェック体制の強化》を挙げている。
また、炎上した動画はすでに削除済みだとし、《改めまして、この度は多大なるご迷惑とご不安をおかけしましたこと、重ねて深くお詫び申し上げます。今後はより一層、衛生管理および運営体制の強化に努め、信頼回復に取り組んでまいります》と締めくくっている。

