阪神タイガース・佐藤輝明選手

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 4月30日の東京ヤクルトスワローズ戦で第7号ホームランを放って、阪神タイガースの勝利に貢献した佐藤輝明選手(27)。これで打率.376、ホームランはチームメイトの森下翔太選手(25)と並ぶ7本、打点はダントツの25とセ・リーグ打撃3部門で「三冠王」になった。

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 昨年は首位打者を逃して二冠王で終えた佐藤だが、このまま三冠王を達成できれば、そして4月を終えて首位スタートを切った阪神がリーグ優勝、日本一になった暁には念願のメジャーリーグ移籍も現実味を帯びそうだ。

 2024年オフにメジャー挑戦の意向を球団に伝え、2025年には代理人を通してポスティングシステムによる移籍交渉を話し合った佐藤。そのため契約更改は大幅に遅れ、キャンプイン直前の1月31日に総額5億円の単年契約での締結。

 しかしながらポスティング容認の結論は持ち越しになり、「これからも話し合いを続けていく」と明かした佐藤は、3月には日本代表として『WBC2026』出場。そしてリーグ戦では三冠王と圧倒的な力を見せつけているわけだ。

 在阪球団を取材する野球ライターも「すぐにでもMLBで見たいのが本音」としつつ、

「ただ球団にしてみれば、“サトテル”目当てで球場にくるファンも多く、森下とともに阪神の黄金時代を築いてほしいスター選手。メジャー移籍を容認するにしても、海外FA権を取得する2029年の前年にポスティングで送り出したいのが本音でしょう。

 が、その頃には30歳を迎えているだけにMLBで活躍できる保証もない。佐藤にしてみれば全盛期の今すぐに挑戦したいのは道理で、話し合いを有利に進める“アピールポイント”にもなるのが三冠王。この“条件”を裏付けているのが村上です」

三冠王クラスなら結果を残せる

 2026年シーズンからMLBシカゴ・ホワイトソックスでプレーする村上宗隆選手(26)。当初はメジャー投手に苦戦すると思われたが、WBCアメリカ代表で主将を務めたアーロン・ジャッジ(34、ニューヨーク・ヤンキース)らと並んで、MLB全体でトップタイのホームラン12本(5月1日時点)と前評判を覆す活躍ぶりだ。

 今やシカゴ、いや全米が注目する村上もまた2022年、プロ野球で史上最年少となる22歳で三冠王を達成。2024年にも二冠王を獲得するなど、誰もが認める日本を代表するスラッガーとして海を渡った。つまり規格外の大谷翔平投手(31、ロサンゼルス・ドジャース)は別として、NPB三冠王クラスの実力者であればメジャーでも十分に結果を残せるということか。

「現地での佐藤の注目度も日に日に高くなっています。ホワイトソックスの熱狂的ファンとして有名なインフルエンサーも、あらゆる数値とデータを引用して《佐藤輝明はホワイトソックスでムネとプレーすることを気に入るだろう》とX上でラブコールを送り、多くのユーザーから賛同を得ています。

 もちろん佐藤がホワイトソックスを選ぶかはわかりませんが、村上の活躍のおかげで“通用しない”とされた日本人スラッガーの評価が変わってきていますね」(前出・野球ライター、以下同)

 一方で、佐藤のメジャー挑戦を応援したいのは山々ながら、“もう1人”のメジャー希望選手の動向に気が気でないのが阪神ファン。オフにポスティングを直訴したのは佐藤だけではなく、2024年から2年連続で二桁勝利を挙げたエース・才木浩人投手(27)も手を挙げていたからだ。

ともにメジャー志向の同学年

 2025年に最優秀防御率のタイトルを獲得した安定感抜群の右腕は、佐藤とともにチームに欠かせない“投打の柱”。しかも2人は同学年だ。

「豪快に飲み歩く佐藤に対してインドア派の才木と、とりわけプライベートでも仲良しというわけではない2人ですが、ともに信頼し合える同学年のチームメイトだけにメジャーリーグに関する情報交換もしていると思います。

 ただ球団として今オフ、佐藤と才木のポスティングをダブル容認するのは現実的ではありません。しかしながら2人が三冠王に沢村賞受賞、さらに阪神がリーグ優勝、日本一と全てを達成したとしたら……」

 毎年のように日本人メジャーリーグが誕生する現状、MLBファンにとっては楽しみではあるが、NPB球団、そしてファンにしてみれば「オフ」は悩ましい期間なのかもしれない。