庭先で鉢合わせに…“冬眠明け”クマ目撃相次ぐ 「去年の学習」指摘も
冬眠明けのクマの目撃情報が各地で相次ぐ中、22日、宮城県では庭先で女性とクマが鉢合わせになりました。去年、街中に出没したクマが、学習してまた街に戻っているとの指摘もあります。
■「庭で草刈り…クマと鉢合わせた」

「これがそうですね。ぽんぽんぽんとなっている。これがクマの足跡」
地元住民「え、ここに出たの?」
クマが出たのは宮城県柴田町の住宅街。警察によりますと、22日早朝のことでした。
70代女性(110番通報)「庭で草刈りをしていたらクマと鉢合わせた」
庭で草刈りをしていたという70代の女性。すると目の前にクマ。体長1メートルほどで、女性が声をあげると街中に逃げたといいます。その後、クマの行方は分かっていません。
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■“温暖化の影響”と“去年の学習”

冬眠から目覚め、各地で出没し始めたクマ。被害も出ています。21日、警察官がクマに襲われた岩手県紫波町。現場は人里に近い山あい、周辺に民家が点在する場所です。警察官の男性は、行方不明になった女性の捜索中だったといいます。
警察によりますと、付近で見つかったという成人女性の遺体。クマに襲われたとみられる傷があり、衣服を身につけた状態だったことが新たに分かりました。クマによる被害と確認されれば、今年初めての死者となります。
冬眠明けの春のクマについて、専門家は…
岩手大学農学部・山内貴義准教授「春先にクマが街中に出てくるのは、ここ数年間で徐々に数が増えている」
市街地出没のワケは大きく2つ。“温暖化の影響”と“去年の学習”だと山内准教授は指摘します。
温暖化の影響で冬眠期間が短くなっているというクマ。しかし、この時期は木々がまだ芽吹かず、山に十分なエサが実っていないため、エサを求めるクマが人里に出没するのではないかといいます。
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続いて、“去年の学習”について。
岩手大学農学部・山内貴義准教授「昨年の秋に人里や街中にクマが出没した。人のそばにはおいしいものがあると学習した個体が少なからずいるので、経験した個体が一時的に春先に里におりてくる」
山内准教授は、「暖かくなればクマは山に戻る」とした上で、今度は人間が山に入る機会が増えるため、注意が必要だと指摘しています。