KRY山口放送

写真拡大

スマートフォンやタブレットなどの影響で近視の子どもが増え、低年齢化しています。

県医師会が16日、会見を開き、近視の進行を遅らせる重要性を訴えました。

県医師会は16日の会見で裸眼視力が1.0未満の子どもの割合は、小学生でおよそ3人に1人、高校生は7割を超え、幼稚園児でも4人に1人が視力1.0を下回っていると示しました。

県医師会常任理事(眼科医)長谷川奈津江さん
「親御さんもついついタブレットとかiPhoneを子守り代わりに使うというのも、 一つ背景にあるんじゃないかと 思います。」

近視は、低年齢で始まるほど進行が速く、長谷川医師は「将来、強度近視になりやすい」と指摘しました。

強度近視は眼球がラグビーボール状に変形するもので網膜剥離の発病リスクは13倍。

網膜の中心がひび割れる近視性黄斑症は「845倍」など失明につながる重大な病気の危険性が「大きく」高まるということです。

近視の子どもが増えている背景にはスマートフォンやタブレットの長時間使用などで、「近くを見る時間」の増加があるとみられています。

対策としては、1日2時間を目安に屋外で過ごすこと。

画面や本は30センチ以上離し、30分ごとに目を30秒休める、「30-30-30」の習慣が重要としました。

県医師会常任理事(眼科医)長谷川奈津江さん
「近視の進行を個人の問題だと放置すると、医療費や社会的コストも増える可能性があります。だからこそ、近視予防を社会で実装することが必要になります」

WHO=世界保健機関のガイドラインではデジタルデバイスの使用は、2歳までは使わないこと、3、4歳では1日60分までとなっていますが、県医師会では「日本の実態はかけ離れている」と懸念を示しました。