能登半島地震から2年3カ月。

照らされた希望の灯。

3月28日、珠洲市野々江町には120本を超える竹燈籠が並べられ、穏やかな光が地元の住民たちの笑顔を照らしていました。

制作したのは、珠洲市にある飯田高校の生徒たちです。

竹灯籠づくりは初挑戦! 大きくて重い竹に一同苦戦 しかし慣れてくるとまるで職人級に!

3月25日、竹灯籠を作るために集まったのは24人の生徒たち。

竹灯籠づくりは初めての挑戦です。

想像以上に重い竹に苦労しつつも指導者の話をしっかり聞いて作業にあたります。

まず、竹の節を抜いて竹の筒を作る工程です。

これがなかなかの力仕事です。

飯田高校の生徒「疲れた」

およそ40本の竹の節を取り除き、適度な大きさに竹を切ったあと竹に穴を開ける作業に移ります。

デザインが描かれた紙を貼りつけて、インパクトドライバーで大小の穴を開けていきます。

飯田高校の生徒「大丈夫これ、やばい」

生徒たちは、最初こそ苦戦する様子もありましたが、慣れてくるとまるで職人のように。

「能登はひとりじゃないよ」とみんなでエールを送りたい 企画した女性は全国各地で竹灯籠づくりのイベント実施

このイベントを企画したのが、社会起業家でモデルとしても活躍している星咲英玲奈さんです。

能登半島地震以降、珠洲や輪島で炊き出しや交流イベントを行うなど支援活動を続けてきました。

Super Givers 星咲英玲奈さん「珠洲の知り合いから寂しくなったと聞いて普段見てた街並みとは違う真っ白な街並みといいますか、あとボランティアも減ってしまって心が明るくなるような炎とか太陽の光とかそういうものないですかという連絡をいただいた。今こそみんなの力を合わせて能登はひとりじゃないとかみんな能登のことを考えてるよっていうエールをみんなで送れたら」

星咲さんたちは全国的に問題となっている放置竹林の竹を有効活用して大阪や千葉、埼玉で能登にエールを送るための竹灯りのイベントを開催してきました。

今回使われたのは、震災後、珠洲市でも課題となっている放置竹林から切り出した竹です。

高校生たちが次々と燈籠に仕上げていきます。

Super Givers 星咲英玲奈さん「いきいきしてますよね。普段、竹を触らないから。個性が出てきていて面白いなと思いつつ、思い出の一つに残るようなことができたのかな」

飯田高校の生徒たちも思い出になったと話します。

飯田高校の生徒「めちゃくちゃ楽しいです。人と作業するのが一番楽しいって思う。最高でした」「思ったより楽しかったです。いろんな場所でいろんな人が作ってきてくださったから、その想いも大事にしてやりたい」

竹燈籠づくりは6時間以上に及びました。

いよいよ点灯式当日に 「明るくなる珠洲に懐かしいとか面白いとか感じてほしい」地元の高校生が様々な想い込めた竹灯り

ボランティアの協力で設営が完了した点灯式当日。

点灯を前に、高校生たちも期待が高まります。

飯田高校の生徒「暗い状態でちゃんとしたものを見たことが無いので楽しみ。最近珠洲が奥能登が電気がつかなくて暗いのでそこにバっと明るいのがつくのが懐かしいとか面白いとかあると思う」

Super Givers 星咲英玲奈さん「楽しんでいただきながらも日頃頑張ってる自分に拍手してほしい」

小さい子どもから高齢者まで多くの住民が集まり、午後7時、いよいよ点灯を迎えます。

竹に開いた穴からこぼれる優しい光が住民たちを包みこみます。

飯田高校の生徒が作った竹灯籠と全国各地で作られた竹灯籠、あわせて120本以上の竹灯りが彩った珠洲の夜。

訪れた人は「素晴らしくきれい」「とてもすごかったですね、本当に英玲奈さんのおかげで。すごい元気をいただけました」「胸一杯になって感動した。竹が丸いからこの一つ一つの穴を開けるのは大変だったと思う」

Super Givers 星咲英玲奈さん「素晴らしいんですよ、飯田高校の子供たちは。言うことない。珠洲に還元したいとか奥能登を盛り上げたいという子が多かった。そういう子たちが能登をさらに盛り上げてくれるように願っている」

竹灯りが灯ったのを初めて見た飯田高校の生徒たちは。

飯田高校の生徒「泣きそう、めっちゃきれいなんですよ、すごい。頑張ってよかった」「自分たちで作った竹から想いがこもっているなと思った。この地震があった珠洲が早く復興すればいいなと思う」「いろんな形があってその中から光がぴかっとなっているのがきれい。今よりもっと珠洲がにぎやかになってほしい」

高校生たちが作った復興への希望の灯。

優しい光が暗かった夜空を照らしました。