中道、やっと事務局発足も…見限って離党する落選者や職員同士の融和も不安
前半国会のヤマ場である予算審議も参院で終盤に入り、国旗損壊罪や衆院定数削減などの議論が本格化する後半国会で存在感を示したい中道改革連合。だが、足元は相変わらずぐらついたままで、参院の立憲・公明との協力も進めるものの、合流の道筋は見えていない。
参院議員と地方議員らで構成される立憲は3月29日、党大会を開き2026年度の活動方針を決定したが、当初の案にはあった「2027年6月をめどに(合流についての)結論を得る」との文言を削除したのだ。
「2027年春の統一地方選後に自治体議員選挙のある地域の議員から『自分たちのところの選挙も、統一地方選と同じように立憲として戦いたい』との声が出た。中道の支持率は、各社の世論調査で3%ほどと低迷しているので、中道では勝てないと思われているのだろう。その結果、『2027年6月』という区切りがなくなり、合流に向けた道筋はうやむやになった」(立憲関係者)
執行部のこうしたブレブレの姿勢に困惑しているのが、中道の落選者だ。立憲の水岡俊一代表は、中道の落選者が立憲に戻って来ることも受け入れ、2028年の参院選候補とする可能性も示唆しているが、中道の落選者からは「立憲も中道もどうなっていくか分からないままでは身動きがとれない。今後の方針を早く決めてほしい」との悲鳴が漏れる。
「中道公認になったときも『安保や原発についての発言がぶれた』と言われたのに、また立憲に戻ったら何を言われるか。かといって中道に居続けるのも、展望が見えない。『党の方針として決まったことなので』と言って党を移籍するほうがまだ説明しやすくてマシだから、党本部として方針を決めてほしい。いずれにしても、あと2年以上衆院選はないだろうから、すぐに動かず党や周りの動きを見ているよ」(中道落選者)
衆院選断念して首長選を目指す人も
そんななか、落選者の中には中道を見限って離党する人、衆院選再挑戦は断念し首長選を目指す人も出始めた。
「今は様子見の落選者も多いが、立憲と公明が中道に合流して、次の衆院選も中道から出る、というシナリオを描いている人はほぼいないだろう。今後が見通せないので、参院選や首長選など、ほかの選択肢をとって早く浪人生活から脱しようという人も増えてくるのでは。衆院側の立憲系勢力はどんどん崩れてしまう」(同)
さらに、立憲と公明との合流が見通せない背景には、一足先に立憲と公明が合流した中道内の融和が難しいということもありそうだ。
「立憲・公明から中道に職員が9人ずつ合流する形で4月1日、18人体制の事務局が発足した。ただ、立憲から合流した職員のベテラン格は、『党のお金を使って高級店で寿司やステーキなどを飲み食いしすぎ』『目立ちたがり』などと、立憲内でも評判が良くなかった人物。『公明の職員は穏やかで真面目な人が多いから、合うのだろうか』と、党内からは早くも心配の声が上がっている。衆院側の合流がうまくいっていないのに、参院側も合流しようという機運にはならないのでは……」(中道関係者)
永田町でも地方でも不安定な状況が続く中道。どこまで落選者をつなぎとめられるだろうか。反転攻勢の道筋は……。
文/中村まほ 内外タイムス
