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 ◇第98回選抜高校野球大会第6日 1回戦 大阪桐蔭 4―0 熊本工(2026年3月24日 甲子園)

 春夏通じて10度目の全国制覇を目指す大阪桐蔭が4―0で熊本工を破り、2回戦へ進出した。今秋ドラフト上位候補に挙がる最速153キロ右腕の背番号1・吉岡貫介(3年)ではなく、背番号10の左腕・川本晴大(2年)が先発。1メートル92の長身から投げ下ろす最速146キロの直球を軸に、8回を除く毎回の14三振を奪い、3安打4四死球で完封勝利を挙げた。

 大阪桐蔭の選抜での完封勝利は91年の和田友貴彦(当時3年)が仙台育英(宮城)戦でノーヒットノーラン、15年に田中誠也(当時3年)が東海大菅生(東京)戦で記録して以来3人目で、2年生では初の快挙となった。

 西谷浩一監督は試合後、「球数がどうしても多くなる投手なので後半は継投も考えたんですけど、捕手(の藤田大翔)とも相談して、まだ十分、川本の方が良いんじゃないかということで最後までいってもらいました」と説明。150球を投げたのは自身初だったが、「スタミナ的なものはこの冬でだいぶついてきたので、投げられるのは投げられると思ってました」と話し、9回のマウンドへ送る際は「どうするという話もしましたけど、全然大丈夫みたいなことだったので、他の投手も用意してましたけど最後までしっかり投げてくれました」と明かした。川本の先発は「一番良い状態だと思ったので、頭は川本で行って、あとはつなごうと思ってました」と理由を口にし、良かった点は「ストライク先行でいったところと、ボールが暴れてましたけど、打者からしたらそっちの方が絶対嫌だからということで、それもみんなリードに使おうということでうまくやってくれたと思います」と指摘した。

 試合については「伝統校の熊本工業さんなので簡単にはいかないと思ってましたけど、なかなか突き放すことができず本当に苦しい試合になりました」と総括。熊本工の先発・堤大輔(3年)に対し「少し変化球が多いかなと思って、変化球を打ちにいきたいと思ってたんですけど、微妙なカットボールとかチェンジアップとか動く系のボールをなかなか仕留められませんでした」と振り返った。昨年は春夏とも出場を逃し、甲子園は3季ぶり。「昨年1年間、非常に苦しい思いをしましたけど、この春の卒業生たちにも良い報告ができる試合にしたかったので、1つ結果が出てホッとしてます」と話した。