(撮影:浅井佳代子)

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現在発売中の『婦人公論』2026年4月号の表紙は、俳優の羽田美智子さん。実家の建て替えでモノの多さに地獄を見たと話す羽田さん。それからは身の回りのモノの整理を始め、ある〈理想の生き方〉に近づいたそうで――。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。(撮影:浅井佳代子 構成:内山靖子)

【写真】白いTシャツが爽やかな羽田さん

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終活は元気なうちから

最近、終活は元気なうちから段階的にしたほうがいいと気づき、身の回りのモノを整理しています。きっかけは数年前。二拠点生活をしている茨城の実家を建て替えたときに、地獄を見たんです。(笑)

実家は商売をしていたこともあり、とにかくモノが多くて。商売道具はもちろん、額に入った表彰状が50枚以上、祖母が買い集めた着物や反物が100枚以上も出てきました。家族全員が「いつか誰かが片づけてくれる」と思った結果ですね(笑)。

親も次第に体力が衰え、70代を過ぎた頃から片づけが雑になってきたのを見ていたので、「今、私がやるしかない」と一気に断捨離したのです。

新人のような気持ちで

その勢いで、東京の自宅も片づけることにしました。この家に越してきたときに自分の宝物を収めた箱があったのですが、15年ぶりに開けてみたら、なぜ入れたのか思い出せないものばかり(笑)。

時間を経て大切なモノも変わっていくんだなと思い、過去に出演したドラマの台本や資料なども処分しました。

ためらいはあったものの、思い切って過去の自分を手放したら清々しくて。今は新人のように新鮮な気持ちで毎日を過ごしています。

私の理想の生き方は、《フーテンの寅さん》。

カバンひとつでどこにでも行ける暮らしに、少し近づけたような気がします。


『婦人公論』4月号の表紙に登場した羽田美智子さん

身軽になって意欲も

身軽になったおかげか、新しいことに挑戦してみようという意欲も湧いてきて、昨年からユーチューブ番組を始めました。更年期世代の女性に向けて、毎日を心地よく過ごしてもらいたいという思いから、少しだけ先を歩く私の体験談をお伝えしています。

動画を見てくださった方から「救われた」という声をいただくと、嬉しいですね。

4年前に父が亡くなり、建て替えた実家には88歳になる母がひとりで暮らしています。最近は母の見守りのために、茨城で過ごす時間が長くなってきました。

仕事をしながら通院につき添ったり、デイサービスに送り出す準備をしたり。

大変なことも多いですが、後悔しないために自分がやるべきことに向き合って、毎日を過ごしたいと思っています。