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 ◇第98回選抜高校野球大会第1日・1回戦 八戸学院光星15―6崇徳(2026年3月19日 甲子園)

 耐えて投げて、しぶとく打った。八戸学院光星(青森)のエースで主砲の北口晃大主将(3年)が甲子園史上初の「大谷ルール」となる「4番・DH兼先発投手」で出場し、延長タイブレークの激闘でチームに勝利を呼び込んだ。

 「あれ?4番・投手なのに4番DH…最後にも名前があって、そういうことかと」。自分の名前が2つあるスコアボードに戸惑った立ち上がりは2回までに4点を失い、打席でも初回、3回の好機に凡退した。「どうしたんスか。いつもと違いますよ」。1学年下の鈴木悠斗捕手(2年)に言われ、投球では横変化だったスライダーを縦変化に切り替え、打撃は7回に右前へ同点打。延長10回には中越え2点二塁打を放ち、10回129球を投げ抜いた。

 投打の必死な姿が10回の猛攻を呼び、タイブレークでの9得点は甲子園史上最多。仲井宗基監督は「歴史に名を刻めました」と笑った。大谷(ドジャース)に憧れ「野球をやっている以上、あんな選手になりたい」という北口が寒さの残る甲子園に春を告げた。(秋村 誠人)