高級志向のミドルサイズSUV DS新型『No7』発表 ベストセラー車『7』の後継、EVとハイブリッドを設定
成長に欠かせない主力モデル
DSは、ベストセラーSUV『7』の後継車として新型『No7』を公開した。同ブランドにとって初の専用設計モデルとなる。
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フラッグシップモデルである『No8』のデザインを踏襲しており、ハイブリッド車とEVの両パワートレインを携えて今年後半に発売される予定だ。プラットフォームを共有するプジョー5008、シトロエンC5エアクロス、ジープ・コンパスと同様の構成だ。

新型No7 DS
No7は大幅改良が施されたハッチバック『No4』とクロスオーバーのNo8の間に位置し、ミドルサイズSUVとしてアウディQ3やBMW X1などと競合する。
新しいDSのラインナップの中でも特に重要なモデルであり、これまで一貫して同ブランドの主力モデルであった7の後継となる。また、DSを率いるグザヴィエ・プジョーCEOはAUTOCARに対し、市場シェアとEV販売比率を劇的に拡大するという計画において極めて重要な節目になると語った。
「現行のDS 7は、当社の販売台数の最大50%を占めていました。まさに大ヒット商品であり、現在は後継モデルの発売を準備しています。以前とは異なり、EVの販売比率が高まる中での発売であり、DSにとって本当に重要な製品発表となります」とプジョーCEOは力を込めた。
No7は内外装とも現行モデルから完全に一新されている。全長は4.66mとわずかに大きくなり、ホイールベースは5cm延長され、室内空間が拡大した。
DSデザインの新たな方針を打ち出したNo8に比べ、比較的オーソドックスなSUVのフォルムを採用しているが、特徴的なV字型フロントライト、存在感のあるイルミネーション付きグリル、ツートーンカラーや大径21インチホイールなど、ブランドを象徴する要素は受け継がれている。
EV航続距離は最大740km
EVモデルには、No8と同じ大容量97.2kWhバッテリーが搭載されるが、最大航続距離は10km短い740kmとされている。とはいえ最長クラスであることには変わりなく、「極めて入念な空力設計」によって達成したものだ。同社は空気抵抗係数(Cd値)をわずか0.26と主張しており、これにより高速道路の速度域でも450km走行可能だという。
シングルモーター仕様の最高出力は245ps。デュアルモーターの四輪駆動モデルも用意されており、合計出力は375ps、航続距離は680kmとなる。

新型No7 DS
一方、73.7kWhのバッテリーと231psのシングルモーターを搭載したエントリーモデルは、1回の充電で542kmの航続距離を実現している。
EVは全車、最大160kWでの充電が可能だ。DSによれば、バッテリー残量20%から55%の間ではこの充電速度を維持し、わずか10分で最大190kmの走行が可能だという。
No8とは異なり、No7には当初からハイブリッド・パワートレインも用意される。1.2L 3気筒ターボガソリンエンジンと、トランスミッション一体型の小型電気モーターを組み合わせ、最高出力145psと18.8km/lの燃費を実現する。
市街地走行では、ハイブリッドモデルは減速時にエネルギーを回収し、最大50%の時間でエンジンを停止した状態を維持できるという。
インテリアはNo8と共通で、16インチのタッチスクリーンと10インチのドライバーディスプレイを採用。センターコンソール周辺には物理スイッチが配置されている。
また、特徴的なXスポークのステアリングホイールや、包み込むようなダッシュパネルも共通だ。手に触れやすいポイントには高級感のある素材を使用し、ライバルとの差別化要因としている。
高級志向のデザインと装備
販売の主力となることが予想されるNo7の納車は、今年後半に開始される予定だ。価格はハイブリッドモデルが約4万ポンド(約850万円)、EVモデルが約4万5000ポンド(約955万円)からとなる見込みだ。
生産は、イタリアのメルフィにあるステランティスの工場で行われる。同工場では、関係性の強いジープ・コンパスや、欧州市場向けの新型ランチア・ガンマも生産される予定だ。

新型No7 DS
No7はステランティスの兄弟ブランドの比較的低価格なモデルと密接な関係にあるが、グザヴィエ・プジョーCEOは、より高級感のあるデザイン、機能、そして性能に重点を置いている点から、プレミアム価格を正当化できると述べた。
「これがステランティスのような大手自動車メーカーの強みであり、資産の1つです。既存のプラットフォームを活用し、お客様にはあまり見えない部分においてシナジーを生み出せます。同時に、自社の真の資産を活かして、ブランドDNAとの一貫性と整合性を保つことができます」と同氏は説明した。
「つまり、DSのモデルに期待されるのは、まさにエレガンス、快適性、そしてテクノロジーです。デザインに関しては、際立った提案ができていると自負していますが、それを判断するのはジャーナリストやお客様です」
「テクノロジーの面では、例えば『DSアクティブスキャン』サスペンションを活用しています。これは走行中にリアルタイムで乗り心地を調整できるものであり、テクノロジーとの直接的なつながりも提供します」
