のど飴は「美味しすぎてはいけない」。元祖メーカーが明かす、「複雑な味を残す」深い理由
のど飴がようやく定着するに至った背景には、たゆまぬ営業努力によって、日本人が徐々にハーブに慣れていったこともあるだろう。
◆“美味しすぎない”味の哲学
こうして、今では私たちがのど飴を気軽に手に取れるようになったが、1981年に発売された“元祖”である『健康のど飴ブランド』は当時から変わった点はあるのだろうか。
「小さなアップデートは常に続けていましたが、発売から40年が経った2001年にハーブの種類や配合のバランスを大きく見直しました。そこからは、のどへの“効能感”よりは“いたわり”を追求した飴になっています」(開発・安田さん)
「言い方が難しいんですが、のど飴って美味しすぎてもいけないと思うんですよね。『良薬口に苦し』ということばもありますので、“あえて”複雑な味わいを残して、体感としてものどをいたわっている感覚を得てもらおうとしていることもあります」(開発・安田さん)
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「なにげない医者の一言」から生まれた一粒の飴。まだまだ寒い日が続くこの季節、「なにげない医者の一言」から生まれた飴で、のどをいたわってみてはいかがだろう。
<取材・文/Mr.tsubaking>
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【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

