中国貴州省で洞窟魚の新種「納雍盲高原鰍」発見

【新華社貴陽3月11日】中国貴州省畢節(ひっせつ)市納雍(のうよう)県で、科学調査を行っていた研究者が新種の洞窟魚「納雍盲高原鰍(Triplophysa nayongensis)」を発見した。研究成果をまとめた論文はこのほど、国際学術誌「Journal of Fish Biology」に掲載された。
納雍盲高原鰍が見つかったのは同県張家湾鎮の地下鍾乳洞。典型的な洞窟魚で、小型な体型、完全に退化して消失したうろこ、透明で薄いピンク色の体色、著しく退化した目など洞窟に適応して進化してきた特徴を持ち、適度に伸びた付属肢や発達した感覚系は暗く閉ざされた地下環境にも適応してきたことを示していた。形態学的比較と分子生物学的検査の結果、新種と確認された。

貴州大学(貴州省貴陽市)の動物科学学院や広西科学院(広西チワン族自治区南寧市)、武漢大学(湖北省武漢市)などの研究者が共同で発見した。取材に応じた研究者は、洞窟魚はライフサイクルの一部または全てを地下の生活環境で完結させてきたことから、低い代謝速度や発達した感覚系など独特の適応特性が徐々に進化したと説明。洞窟魚の適応メカニズムの研究を深めることは、生物進化や地球史の研究に新たな視点をもたらすだけでなく、糖尿病や自閉症などの治療にも新たな知見をもたらすと語った。(記者/李黔渝)

