増加する子どもの将来のお口リスクに繋がる「ポカンロ」の改善法とは?【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

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最近増えているお口の未発達

クリニックで日々たくさんのお子さんを診ているなかで感じることのひとつが、「虫歯のある子が少なくなった」ということ。もうひとつが、「あごが小さい子、口が未発達な子が増えている」ということです。

虫歯が減ったのはとても素晴らしいことですが、「あごが小さい」「口が未発達」というのは少し心配なことでもあります。こうした状態は、「歯並びが悪くなる」「口呼吸になる」「頭痛、顎関節症、虫歯などになる」「滑舌が悪くなる」「顔のバランスが崩れる」など、さまざまなリスクを引き起こす原因になりかねないからです。

あごや口のサイズ、形状は遺伝的な影響を受けることもありますが、発達においては食生活が大きく影響します。特に、最近はやわらかい食べ物が好まれがちですが、乳幼児のうちからやわらかい物ばかりを食べていると、よく噛まずに食べるクセがついてしまいます。

そのため、口やあごの筋肉などが強くならず、発達や発育が進みにくくなってしまう恐れが。口を閉じる筋肉が弱いと、いつもお口がポカンと開いているポカンロの原因にもなってしまいます(実際に、ポカンロのお子さんは本当によく見かけます)。

「なるべく食べやすいよう、誤嚥しないよう、やわらかく、小さくしてあげよう」という親御さんの思いやりが、あごや口の発達を妨げてしまっている可能性があるのです。

特に増えているポカンロ

口を開けて寝ている、クチャクチャと音を立てて食べている、口がよく乾く、テレビを見ているときなどに口が開いている、鼻が詰まりやすい……。これらに当てはまったら、ポカンロといえます。口輪筋(口のまわりの筋肉)が鍛えられていないということ。口を閉じる筋肉をつけるようにしましょう。

お子さんが集中して何かをしているとき、常にうっすら口が開いていることは、ありませんか?

見た目とクセでチェック!

・口元が出ている
・あごが小さい・ない
・よだれがよく出る
・歯ごたえのある物を噛み切れない
・口がポカンと開いている
・舌足らずで聞きとりにくい
・口に何かを入れるクセがある

あごや口がきちんと成長していないと、顔の見た目、クセとしてあらわれてきます。たとえば、あごの骨の大きさに対して歯が収まりきらず、上下の唇が前に出てしまっていたり、あごが小さい、あごと首の境目がわからない、そしゃくする時間が長い or 短いなどといったことがあります。当てはまる場合は要注意。あごや口が未発達の状態といえます。

食材を前歯でかじり取るメニューを取り入れたり、口まわりの筋肉のトレーニングをしたりするようにしましょう。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未