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耳の聴こえない人が行うバドミントン、『デフバドミントン』。

【写真を見る】『音のないバドミントン』 “デフバドミントン” を知っていますか? 静寂の中 視覚を研ぎ澄ます高速ラリーが魅力

熊本県内にもプレイヤーがいる『音のないバドミントン』を取材しました。

去年(2023年)12月、西原村で開催された耳の聴こえない人たちが行うデフバドミントンの全国大会。

デフとは英語で「きこえない」という意味。

この大会には全国のデフバドミントンプレーヤーが集まりました。

その中には、熊本県の選手もいました。御船町に住む松岡穫(まつおか みのり)さん(20)。生まれつき耳が全く聴こえません。

松岡さんは、中学からバドミントンをはじめ、高校卒業後は県内の企業に就職。

そして、去年、友人からの勧めで初めてデフバドミントンの大会に出ることにしました。

ただ、一見すると違いがないようにも見えるデフバドミントン。

選手にとってはどうなのでしょうか?

健聴者の選手に耳栓をつけてプレイしてもらうと…

バドミントン歴20年以上という健聴者の選手に耳栓をつけてプレイしてもらいました。


競技歴23年 菊池亮平さん(35)
「(音が聞こえないと)自分がどれだけの強さで打って、どのぐらいの速さでいったのかっていうのが分かりづらい」


競技歴20年 吉村健吾さん(29)
「速い球に対して音が大きかったら速い球という認識でいるので、初めて耳栓を付けたけど(音は)大事だと思った」

一瞬の判断が勝負を左右するバドミントンでは、音が次の動きに与える影響も大きくなります。それは、視界の外の音であればなおさらです。

松岡穫さん(20)
「音はとても大事だと思うダブルスで(場所を)交代するときに音が大事になる」

デフバドミントンのダブルスでは、プレー中のコミュニケーションで声を使えないことから、プレー間に手話で作戦を確認します。

しかし、うまく合図を出せないと選手同士がぶつかってしまうシーンも・・・。

松岡さん
「足の感覚やリズム・(ペアと場所の)交代をきちんと見ておかないといけない(ペアが)後ろから前に入るところを見ておかないといけないので難しい」

そんな難しさはあるものの・・・

松岡さん
「バドミントンが好きなので、スマッシュを決めたときは気持ちが良い。プロの人たちの技術を真似して成功した時は本当に嬉しい」

(静寂の中の)視覚を研ぎ澄ます高速ラリー。選手を熱くさせ、見るものを魅了する、バドミントンの新たな魅力です。