野党・国民党の公認候補、侯友宜氏(手前)

写真拡大

(台北中央社)来年1月に実施される総統選挙の野党・国民党の公認候補、侯友宜(こうゆうぎ)氏は3日、一つの中国を巡る「92年コンセンサス」について、「中華民国憲法に合致する92年コンセンサスを受け入れる」との立場を明らかにした。

侯氏は3日、テレビ番組に出演。自身が指す「憲法に合致する」92年コンセンサスについて、両岸(台湾と中国)は「互いに主権を認めないが、統治権の否定もしない」と説明した。

番組後には報道陣の取材に対し、「一国二制度の92年コンセンサスには反対する。蔡英文(さいえいぶん)総統が汚名を着せる92年コンセンサスにはより強く反対する」と語った。

中国が台湾との対話再開の条件に掲げる「92年コンセンサス」。1992年に両岸間で合意したとされ、中国は「一つの中国を確認した」と解釈する一方、国民党は「一つの中国について中国と台湾のそれぞれが主張する」との立場を取る。蔡政権はこれを受け入れていない。

侯氏は2日には国民党の決起集会に出席し、92年コンセンサスの基礎の下、中国との交流を進めた馬英九(ばえいきゅう)前総統をたたえた。その上で「このような既存の経験の下、私は前進を続けていく」と述べていたことから、対中政策について馬氏の路線を継承するとみられていた。

▽与党・民進党「中華民国憲法に92年コンセンサスの概念ない」

与党・民進党の立法院党団(国会議員団)は4日、記者会見を開き、「中華民国憲法に92年コンセンサスの概念は存在しない」と反発した。

書記長の荘瑞雄氏は、侯氏の主張は馬氏の方針を完全に引き継ぐものだとし、92年コンセンサスは国民党と共産党間の「合言葉」だと批判した。

(王承中、林敬殷/編集:楊千慧)