那須川天心デビュー興行から世界挑戦へ 長谷川穂積に勝った男に阿部麗也「引導渡す」
Amazon プライム・ビデオで生配信、那須川天心のデビュー戦、寺地拳四朗の3団体統一戦も
ボクシングに転向した那須川天心(帝拳)が13日、4月8日に東京・有明アリーナでのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦で、日本バンタム級4位・与那覇勇気(真正)と対戦することが都内の会見で発表された。試合はAmazon プライム・ビデオで生配信。WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)の3団体王座統一戦、井上拓真(大橋)のWBA世界バンタム級王座決定戦も行われる大型興行だが、IBF世界フェザー級3位の阿部麗也(KG大和)が臨む同級王座挑戦者決定戦など2カードにも注目が集まる。
ワクワクを抑えきれなかった。サングラス姿で会見に登場した阿部。IBFフェザー級王座挑戦者決定戦で、57戦44勝(31KO)11敗2分けという豊富なキャリアを誇る同級2位のキコ・マルチネス(スペイン)との対戦が決まり「ビッグチャンスの話が来て、試合ができることが嬉しいです」と声を弾ませた。
阿部は「(所属のKG大和ジムは)大きいジムじゃないから、海外で(世界挑戦を)やるつもりだった」という。そんな中で巡ってきたチャンス。「関係者の協力があって、豪華なメンバー、Amazon プライム・ビデオ(の生配信)で試合ができるのが嬉しいです。今回、挑戦者決定戦ですが、那須川天心選手、世界戦2試合があり、サブカードみたいになりますが、インパクトのある試合をして『阿部さんがいるぞ』という試合をして、知ってもらえればと思います」とアピールした。
相手のマルチネスは、スーパーバンタム級、フェザー級の元世界2階級制覇王者で、2014年4月には長谷川穂積に7回TKO勝ちした実績の持ち主。会見では「再び日本で試合ができることうれしく思う。阿部はセンスがあり、ディフェンス力もある。世界3位なだけはある。私はとてもいい状態。100%になるのもあと少しでしょう。年齢を考えると、1敗も許されない。阿部にはベストで来てほしい。世界最強のキコ・マルチネスが参上し、再び日本で最高のパフォーマンスを見せる」とビデオメッセージを寄せた。
これに対して3月で30歳になる阿部は、今回の試合が「一番いいタイミング」だという。「20歳でデビューして日本タイトルや負けも経験した。一番脂が乗って、一番強い状況でこういう試合ができてうれしい」と充実した様子をうかがわせた。マルチネスの印象を聞かれると「ボクシングを見ている人には聞いたことのある選手。日本の歴代の名チャンプも敗れた相手。なめてかかる相手じゃないけど、正直36歳で引退の場所を探しているのだと思う。ここで引導を渡して『お疲れさん』と言いたい」と言い放った。
WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチは「国内屈指の好カード」の声も
また、今回の興行ではWBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチも行われ、王者の佐々木尽(八王子中屋)に小原佳太(三迫)が挑む。海外で世界挑戦の経験も持つWBO世界ウェルター級8位の小原と、81%のKO率を誇る21歳の佐々木の対戦は「国内屈指の好カード」ともいわれ、ファンの注目度も高い。
佐々木は「ウェルター級で日本人初の世界王者になる佐々木尽です。注目度が高いと思うので、僕にとってもたくさんお客さん試合を見てもらえるチャンス。ここで一番輝く試合を見せて、帰るときに佐々木尽というやつがいたなあと、皆さんの脳内にインプットするような衝撃的な試合を見せたい」と話すと、小原も「今回大きな会場、大きな興行で試合ができ、嬉しさを試合にぶつけたい。31戦KOで勝つボクシングを追求してきた。次の32戦目もKOで終わる準備をしている」と意気込んだ。
それでも、お互いの受ける印象は異なる。佐々木が「世界に挑戦している選手。日本でトップクラスの選手だと分かっている。この場で来たかという感じ。世界への切符だと思う」と小原戦を展望したのに対し、小原は佐々木について「『また小原が若者の夢を摘むのか』という試合。これに勝っても世界は見えない。でも互いに世界ランクを持っているのでチャンスは近づくと思う」と語るにとどめた。
(THE ANSWER編集部)
