“素敵寿命” を延ばす鍵は? 人気モデル・原 由美さんの夢中になれること、ずっと続けたいこと
おしゃれに遊びに、そして健康に前向きな素敵世代のみなさんが、自分らしく素敵に輝いている期間、「素敵寿命」。その素敵寿命を延ばすヒントを探るべく、本誌のファッションページでもいつも素敵な笑顔を届けてくれている人気モデル・原 由美さんが夢中になって続けているという、趣味の苔玉について伺いました。

原 由美さん
本誌をはじめ、女性誌や多くのCM・広告などでモデルとして活躍中。美しいグレーヘアと素敵な笑顔に、本誌スタッフにもファン多数。苔玉講師としても活動している。
インスタグラム:@yumi.luluhara
人生100年時代を豊かにする、新しいライフワークを見つけました
白を基調としたモダンなリビングに飾られた苔玉は、すべて原さんの作品。盆栽のような黒松や松風もみじの苔玉もあれば、熱帯植物を使ったエキゾチックなものも。「苔玉=和」というイメージをくつがえす作品は、どれもユニークな樹形でアートのように素敵です。ゆうに30は超える苔玉たちを、ほぼ毎朝、水の中にちゃぽんと浸けたり、霧を吹いたり。ひとつひとつのご機嫌を伺いながらお世話するのが習慣だそうで「ちょっと過保護かな?」と笑います。
原さんが苔玉に出合ったのは50代に入ったころ。知り合いに「苔玉教室をやるから来ない?」と誘われ、なんの気なしに参加したのがきっかけです。
「作ること自体も面白かったのですが、できあがった苔玉が健気に育つ姿が可愛くて。小さく細いひと枝にも花がつき、それぞれに春夏秋冬の姿を見せてくれるんです。嬉しくて、どんどんハマっていきました。ちょうど年齢のせいか、いままで着ていた服が似合わなくなったり、モデルとしても過渡期にあって……苔玉が癒やしにもなっていました」
9年前に出合った苔玉が楽しくて、気がつけば人に教えるほどにハマっていました
夢中になること9年。いつのまにかワークショップを手伝い、講師を務めるほどの腕前に。
「実はすごい人見知りで、人前で話すのが苦手なんです。まさか先生と呼ばれる日がくるなんて思いもしませんでしたが、苔玉の楽しさを伝えたい!と必死に教えているうちに、もしかして私にもできるかも? なんて気になって(笑)」。ご自宅の作品を見た友人から「ぜひ教えて!」と頼まれ、自宅サロンもスタート。「ゲストをお招きするなら」とインテリアをはじめ、お茶やお茶菓子、テーブルコーディネートなど、おもてなしにも興味が広がりました。生花店はもちろん、苔玉を置く器を探しに骨董市に出かけたり、フランスまで出向きパリ日本文化会館の苔玉イベントに講師として参加するなど、苔玉を通して新しい世界の扉が次々と開いていったそう。
「つくづく最初のお誘いを断らなくてよかった。続けてよかったと思います」
好奇心と少しの勇気、コツコツ継続する力が人生100年時代を素敵に生きるパスポート。原さんの輝く笑顔がそう教えてくれました。
コウモリランを置いているのは古い盃台はいだい。「苔玉と出合わなかったら、こんな道具も知らずにいました」
骨董市で購入した花台や糸巻きと合わせた、インテリアとして美しい、個性的な苔玉がずらり。思わず見入ってしまいます。

制作して2年が経つという松風もみじの苔玉。まだ青々としていますが、秋が深まるにつれて赤く衣替えします。
撮影/松村隆史
文/早川ちかこ
(素敵なあの人 2022年12月号)
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