こんなはずじゃなかったのに!という失敗談も多数寄せられました/Graphs / PIXTA(ピクスタ)

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早いものでもう10月も終わろうとしています。

【画像を見る】駆け込みふるさと納税はもうやめたい…!【寄付額1万円台】27万品を知り尽くしたプロもリピートする「実際いいもの」

この時期になると、「ふるさと納税」を申し込む人も多いのではないでしょうか?「ふるさと納税」とは、生まれ故郷や応援したい自治体に寄付することで、税金の控除が受けられるもの。

でもなんといっても、地域の名産品などの返礼品も魅力ですよね。我が家も毎年利用させてもらっており、今年は何にしようか目下検討中です。

そこでレタスクラブでは、子育て主婦の「ふるさと納税」利用の実態についてレタスクラブアンケート部の皆さんに尋ねました。(2021/9/14〜2021/9/19実施:回答者1672人のうち「女性・既婚・子どもあり・23歳〜50歳」の子育て主婦408人の回答を抽出)。子育て主婦に嬉しいおすすめの返礼品から、やってしまいがちな失敗談まで、彼女たちの生の声をお届けします。

ふるさと納税」経験者も、これからやってみたいと思っている人も、ぜひ参考にしてみて!

※ご紹介した返礼品については、アンケート調査のコメントを反映しているため今現在行われていないものも含みます

■約半数が「ふるさと納税」経験者

2008年にスタートした「ふるさと納税」制度。まずはその利用状況を尋ねてみました。

1回でも利用したことが「ある」と答えた人は43.4%と約半数。最近CMなどでもよく取り上げられていることもあり、子育て世帯にもかなり浸透し始めていることがわかります。利用したことが「ない」という人も、そのうち約半数は「これから実施してみたいと思っている」と回答。「ふるさと納税」に対する前向きな姿勢がうかがえる結果となりました。

■子育て世代に断トツ人気の返礼品は「お肉」!

では、実際に子育て主婦は「ふるさと納税」でどんなものを返礼品として選んでいるのでしょうか? その理由と共に聞いてみました。

ふるさと納税」を行ったことのある方に質問です。次のうち、返礼品を申し込んだことのあるジャンルを5つまでお答えください。

【1位 肉…122票(68.9%)】

・「『こんな時にしか食べられないような高級肉を食べよう!』と家族みんなの意見が必ず一致するから(笑)」

・「ブランド名がついているようなお肉を買おうと思うと高いけど、ふるさと納税ならなんとなくお得にお肉がもらえそうなので」

・「なかなか旅行に出られないので、ご当地肉を食べて旅行気分を味わいたいから」

【2位 魚介類…83票(46.9%)】

・「地元ではなかなか新鮮な海鮮を食べられないから」

・「美味しいイクラが食べたい!なかなか買わないので、もらうと嬉しい!」

・「近所のスーパーでは手に入らない立派な品物が自宅に届くから」

【3位 果物類…81票(45.8%)】

・「季節の果物が届くのが楽しみなので、果物は毎回必ず選んでいます」

・「子どもたちが包みを開けて一番喜んでくれそうだから」

・「スーパーで買うと高く、日常的には購入しづらいため。また地方によって特産の果物があるので、それを楽しみたい」

【4位 米・パン…75票(42.4%)】

・「生活必需品。毎日必ず食べる食べ物なので、いただけると助かる」

・「米は重いから配達してくれたら便利なので」

・「いろいろな地域のさまざまなブランドのお米を食べてみたいから。大量に来ても保管場所に困らない」

【5位 菓子類…36票(20.3%)】

・「コロナでなかなか旅行ができないので、その土地の銘菓を味わいたい」

・「日持ちするもののほうが良いので」

・「当たり外れが少ないから」

返礼品として子育て主婦に圧倒的な人気を誇っていたのは「お肉」。

家族みんなの大好物という家庭が多く、子育て主婦の約7割近くもの支持を集めました。また、コロナ禍の影響であまり外食や旅行などに行けないこともあり、地方の名産や銘菓を頼んだり、普段は買わないような高級食材を味わったりなど、「ふるさと納税」を通してプチ贅沢を楽しんでいる人も多かったようです。

■寄付してよかった!具体的におすすめの返礼品を教えてもらいました!

次に、みなさんにおすすめ返礼品を具体的に挙げてもらいました。その一部をご紹介します。

・「オホーツク産ホタテ(北海道紋別市)…一粒が大きく食べ応えがあるうえ、甘くて美味しい!!」

・「オオカミの桃(北海道鷹栖町)…私の中で、いちばん美味しいトマトジュース」

・「清野ファームのトマト(北海道新十津川町)…とても甘くてフルーツみたいだから」

・「放し飼い白神地鶏(秋田県能代市)…こんな食感の鶏肉は食べたことがなかったから、感動しました」

・「アイスクリーム(宮城県白石市)…様々なフレーバーのアイスクリームが沢山届くので満足感が高いです。家族みんなが大満足!」

・「米沢牛(山形県米沢市)…本場の高級肉、自宅でおいしく味わえました」

・「博多若杉のもつ鍋(福岡県中間市)…とても美味しいもつ鍋が家で食べられて感動でした!!」

・「生き車海老(長崎県松浦市)…生きた車海老を子どもに触れさせるため」

・「年越しそば(長崎県南島原市)…絶品!!」

・「鹿児島県産豚3種類1.5kgセット(鹿児島県南さつま市)…使い勝手が良い部位を小分けで真空冷凍パックで送っていただける上に、非常に美味しいからです!」

・「ステンレスのざる(新潟県燕市)…見た目も綺麗で、とにかく使いやすい。目が細かくて、どんな食材を洗うのにも使えて丈夫。キッチン雑貨を全て燕市の物で揃えるのが夢です」

・「波佐見焼(長崎県波佐見市)…家で食事をする機会が増え、食器も素敵なものにしたくて」

・「エリエールティッシュ(静岡県富士宮市)…年間分のストックに」

・「キャラグッズ(東京都品川区)…非売品が手に入るから」

・「アラジン グラファイトトースター(兵庫県加西市)…前から欲しいと思っていたトースターでしたが、高いなと思っていたところにふるさと納税の返礼品で見つけて選びました。かわいいデザインでキッチンに置いていてもおしゃれな感じでお気に入りです」

やはり食の宝庫でもある北海道や九州の自治体には、子育て主婦たちにとって魅力的な返礼品が揃っているため、人気も高いよう。また、食器やキッチン家電などの普段使いのものを、ワンランクアップさせるきっかけとしても、「ふるさと納税」の返礼品がしばしば活用されていることがわかりました。普通に買うには躊躇してしまうものでも、寄付の返礼品としてもらうのであれば、手を出しやすいという心理がうかがえます。

■みなさん「ふるさと納税」のどんなところに楽しみを見出してる?

ふるさと納税」で得られるのは、返礼品だけにとどまりません。自治体との心温まる交流をはじめ、やってみてわかった良さも多々。そんな「ふるさと納税」にまつわるちょっといいエピソードも教えてもらいました。

・「何を頼むか探す時に、子どもと一緒にその地方の特産品などを話しながら楽しんで見ることができています。日本地図の勉強にもなります」

・「家族でどこに寄付するか話し合うのは楽しい時間!被災地や会えない祖父母の自治体などに決めました」

・「それまで知ることのなかった土地から商品が届くので、その土地の空気感を感じられて楽しい!」

・「ふるさと納税を継続することで、他府県への関心や興味が増え、今ではオンラインツアーを楽しんでいます」

・「昨年からコロナで旅行に行けなくなっているため、ふるさと納税の返礼品で産地のおいしい肉や魚を取り寄せました。それらを食べる日は温泉の入浴剤を購入し、産地の温泉に入っておいしい名産物を食べて旅行気分を楽しみました」

・「事前に土用の丑の日用にうなぎを選択。おかげで当日、スーパーの宣伝や混雑にも巻き込まれなく済み、品物もすごく美味しかった」

・「天童市名産の将棋駒の根付は家族の中で一番将棋が好きな息子の名前を入れてもらうことに。息子もとても気に入り何年もランドセルにつけていました。それがきっかけで話が広がることもあり、嬉しかったです」

届いた返礼品を通して、その自治体をより身近に感じることができるのも「ふるさと納税」の魅力。

まさに第二の故郷のように感じ、「お気に入りの自治体には毎年何かしら寄付をするようにしている」という人もいました。

■冷蔵庫に入りきらない!?こんなはずじゃ…あるある失敗談

税金が控除され、自治体から寄付のお礼として返礼品がもらえる「ふるさと納税」。家計を握る主婦にとっては嬉しい限りですよね。でも、どんなことにも失敗はつきもの。特に初めての時は、勝手がわからず困ったという人もいたようです。そこで、「ふるさと納税」でやらかしてしまった…というエピソードについても聞いてみました。「ふるさと納税」をよりうまく活用するためにも、失敗あるあるを押さえておきましょう。

・「12/31に駆け込みで寄付し、あまり必要のない物を頼んでしまった」

・「一気に購入してポイント還元させようと欲張って、一度に限度額マックスまで購入したところ、食べ物が一気に届いた。食べきれないほどの果物に、冷凍庫に入り切らない量の肉と魚で、大変な思いをした。それからは届く時期を選択できる返礼品にしてます!」

・「注文してから半年以上先に届くみかんを、注文していたことを忘れて再度同じものを注文。家に大量のみかんが溜まって困りました」

・「お米を大量に頼んでしまい、置く場所を確保できなかった」

・「お得だと思って大容量のお肉を頼んだところ、我が家の冷凍庫に入りきらず、親戚に配り歩き大変な手間がかかったことがあります」

・「いちごは美味しかったですが、輸送中に傷みやすいので次回はあまりデリケートな果物はやめようと思いました」

・「食べたことのない調味料セットを申し込んだら、醤油が甘くて食べ慣れていない味で使いにくかったです。調味料をチョイスするときは使い慣れているものを!」

・「年末になると、目を付けていたお得な品が無くなることがある。年末よりも少し前がおすすめ」

・「子供の靴を返礼品に選んだら、届くのが遅すぎて履けなくなってしまった」

・「計算間違いをして、自分ができる範囲以上の金額を使用してしまったことがある」

・「育休中だったためメリットがなかった…」

いちばん多かったのは、届く時期がわからなかった問題。突然送られてきた大量の返礼品に、保管スペースを確保できず、周りに配ったり、急いで食べたりするハメに陥ってしまったという人が多く見られました。届く時期が未定のものについては、家のスペースと相談しながら寄付を決めたほうがいいかもしれませんね。

また、最初は「ふるさと納税」制度をよく理解できていなかった、という声も。

最近は、「ふるさと納税」のサイトなどでも、簡単に上限額のシミュレーションができるので、そういったものを利用してみるのもおすすめです。

実は、「ふるさと納税」を利用したことのない人の多くが、その理由として挙げていたのも「制度自体を理解していないから」でした。「確定申告などの手続きが面倒」という意見もありましたが、実際は、寄付先が1年間で5自治体以内であれば、ワンストップ特例制度を活用できるため、確定申告が不要なケースがほとんど。

さらに、令和3年分からは確定申告による「ふるさと納税」の申告手続きも簡素化されます。

初心者でも利用しやすい環境が整ってきた「ふるさと納税」。この機会に始めてみてはいかが?

文=酒詰明子