コロナ禍のイヤホン利用増加で難聴が心配! イヤホン難聴の原因と対策
こうした状況で懸念されているのが、耳への影響や難聴への心配だ。
実際、原沢製薬工業株式会社が実施した調査では、イヤホンやヘッドホン利用者の42.8%が「耳鳴りがする」「耳が聞こえにくい」などの難聴に悩んでいる。
そこで今回は、イヤホン難聴の原因と対策について解説する。
■なぜ、難聴になる?
イヤホン難聴は、脳に音を伝える有毛細胞が傷ついて壊れることで起こる。
病状は少しずつ進行するため、イヤホン難聴の初期では自覚症状がない人も多い。
イヤホン難聴では、音が聴こえづらい症状のほかに、耳閉感や耳鳴りをともなうこともある。
世界保健機関(WHO)が2019年2月12日に発表した分析結果では、世界の5%にあたる
・大人4億3200万人
・子ども3,400万人
計4億6,600万人に聴覚障害の症状があらわれているという。
イヤホン難聴の原因は諸説あるが、
・音の大きさ
・聞いている時間
この2つに大きく起因するようだ。
WHOによれば、
・80dBで1週間当たり40時間以上
・98dBで1週間当たり75分以上
これぐらいの音を聞き続けると、難聴になる危険があるとしている。

世界保健機関(WHO)のホームページ
■難聴にならない対策は?
難聴対策としては、
・音楽のボリュームを小さくする
・長時間のリスニングは控える
この2つが有効とされる。
自宅では生活音を消すため、電車やバスでの移動時は周囲の音が気になり、イヤホンのボリュームが大きくなりがちだ。
生活音や周囲の音が気になる人は、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを利用すれば、ボリュームを上げなくても音楽を楽しむことができる。
自宅での語学学習時は、会話を聞き取るため、イヤホンのボリュームを少し大きめに設定している人も多い。この場合は、イヤホンのボリュームを少し小さめにする、外付けスピーカーを利用するといった方法も有効だ。
長時間のリスニングを控えるため、一定時間ごとに耳を休ませる時間を取り入れるとよい。

Apple「AirPods Pro」は、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載する
■難聴になったら、どうする?
一度壊れた有毛細胞は、もとに戻らないと言われている。
しかし、有毛細胞が壊れていなければ、耳を休めることで、自然回復することも可能だ。
耳を酷使したときは、なるべくイヤホンを使わないように心がけよう。
それでも耳の症状が芳しくないときは、薬物療法が必要となる。
なるべく早めに耳鼻科に行って相談するとよいだろう。

難聴がなおらないときは、病院に行こう
イヤホンは便利なデジタルガジェットだが、どんな便利な道具にも、過度に利用することでリスクが発生することがある。
コロナ禍でイヤホンを使う頻度が増えたと感じているなら、使い方を見直し、難聴にならないように気を付けよう。
・コロナ禍でイヤホン・ヘッドホン利用者の42.8%が耳のトラブルが発生したと回答
・世界保健機関(WHO)
・治療法がない「スマホ難聴」…WHO、推奨デバイスの国際規格を発表
・ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)について
ITライフハック 関口哲司
