5月4日にオープンしたセブン-イレブン「(仮店舗)東大阪店」。プレハブ造りで、ふつうのセブンより少し小さめ

写真拡大

コンビニ最大手のセブン‐イレブン・ジャパンが4日、大阪府東大阪市の「東大阪南上小阪店」の敷地内に、直営のプレハブ造り仮店舗「(仮設店舗)東大阪店」をオープンし、24時間営業を始めた。

【写真】フェンスを隔てて、休業中の店舗が残っている

2019年12月31日でセブン本部がフランチャイズ(FC)契約を解除した「東大阪南上小阪店」をめぐっては、店舗の引き渡しなどをめぐってセブン本部と元店主の男性が係争中。セブン本部は、地元住民から要望などを理由に、同店の駐車場だった場所に通常店舗の4分の3ほどの“プレハブ‐セブン”を建設。2店舗がフェンスを隔てて並び建つという異様な光景が広がっている。

仮店舗前には、警備員が2人常駐するものものしさ。入口には、店からのお願いとして「買い物目的以外(撮影・取材等)での入店はご遠慮ください」「訴訟に関わる質問・意見等はお受けかねます」「店舗敷地内の集会・ビラ配布等はお断り致します」などと、他のコンビニにはまずない看板がオープン初日から置かれている。

「東大阪南上小阪店」の元店主は2019年2月、人手不足や過重労働を理由に24時間営業をやめ、深夜1時〜朝6時まで店を閉める時短営業に踏み切った。セブン本部は、時短営業は契約違反と主張。元店主の“働き方改革”はコンビニやファミレスの年中無休を見直す契機となったが、セブン本部は同年12月、同店へのクレームの多さ(7年7カ月で336件)を理由にFC契約の解除を通告した。

セブン本部からの商品供給が止まった後も、元店主は独自に営業を続けてきたが、2020年1月に休業。大阪地裁に契約解除無効などを求め大阪地裁に提訴した。セブン側も、建物の引き渡しなどを求める訴訟を起こしている。

 “プレハブ‐セブン”は、裁判で判決が確定するまで営業を続ける予定。元店主を支援する動きが広がる一方で「みんなあまり気にしていない。以前は夜開いてなかったし、オープンして便利になった」(近くに住む男子大学生)との声も聞かれた。

他のコンビニではあまり見られない異例の警備員常駐。セブン&アイホールディングスの広報担当者は「オープン初日に報道関係の取材の方が多く来られたり、駐車場が3台分と狭いので、お客さまの安全のため警備員を配置しました。店のオープン当初やお祭りなどの時に、警備員を立てることがあります」と説明する。

異例ずくめの光景を撮影しようと、ゴールデンウイーク中はスマホやビデオカメラを向ける人が多かった。前出の広報担当者は、店内や敷地内での撮影は禁止しているものの、敷地外からの外観撮影は問題ないといい「来ていただくお客さまに制限はできない。他のお客さまのご迷惑にならないよう、常識的な範囲内でお買い物いただければと思います」と、まさかのフォトスポット化に困惑していた。

(まいどなニュース/デイリースポーツ・杉田 康人)