すっかり暖かくなった、今日この頃。

冬場にはじっとしていた生き物たちが活動し始めたのを感じる。コロナ対策を講じつつ、ちょっとした散歩やバードウォッチングに出かけるのも良いだろう。

もしかしたら、こんな光景にも、出会えるかもしれない。


写真に映っているのは、薄ピンク色に色づく桜の花。そして、小さなメジロ。

花鳥風月のうちの2つがおさまっている、なんとも春らしい、素敵な写真だ。

ただ、写真のメジロをよく見てみると、なんだか両足が右半身側に寄っている気もする。まるで木の枝からスッテーンと滑り落ちてしまったような体勢に見えなくもない。猿......ではなく鳥も木から落ちることがあるのだろうか。

こちらの写真に対し、ツイッター上では、

「スゴイ一瞬を捉えましたね! 和やかな春の一幕を有り難う」
「ドロップキックしてんのかと思ったw」
「待ってろメジロ、今受け止めてやる!!」

といった声が寄せられている。

約700枚のうちの1枚

話題になっているのは、ツイッターユーザーのアイララ(@ppnrymc)さんが2021年3月15日に投稿した写真。Jタウンネット記者は30日、投稿主のアイララさんに詳しい話を聞いた。

3月1日、鳥を撮影するために代々木公園を訪れていたアイララさん。

「ちょうどカワヅザクラが満開の時期で、メジロ、ヒヨドリ、スズメなどが花の蜜を吸いにやってきていました。2時間くらいカワヅザクラに来ている鳥の様々な姿を700牧くらい撮りました。今回の写真はその中の一枚です。
元は縦位置写真で、落下の高さが分かるように現像しましたが、ツイッター用に横位置にトリミングしました」

と説明。特に落下シーンを狙って撮影したものではく、2時間もの間、約700枚もの写真を撮り続けたからこそのベストショット、といったところだろう。

改めて今回の写真に対する感想を訊くと、アイララさんは、

「トリミングが『一般の人がスマホで見やすいであろうツイッター用』なので、自分の『作品』とは思っていません。あくまでこんなことがあったよー、という『つぶやき』ですので、携帯での見やすさの大切さを痛感しました」

と述べた。

ツイッターでの反響について、アイララさんは、

「ツイッターでも反応の大多数は『あまり鳥を観察したことのない方』のものだったので、多くの方に鳥の可愛らしさを知っていただけて、とても良かったと思っています。
メジロをはじめとする小型の鳥は、よくこのような落下しながらの移動をします。なので鳥を観察している方々はあまり落下自体には驚いていないと思います」

とコメントしている。