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所属声優にわいせつな行為をしたとして、アニメ制作会社「ガイナックス」の元社長が、準強制わいせつ罪に問われた裁判で、東京地方裁判所は12月14日、懲役2年6月の実刑判決を言い渡した。元社長は「ガイナックス」のほか、関連会社として芸能事務所「ガイナックスインターナショナル」の代表も務めており、被害者はこの事務所に所属していた。

判決を受け、被害者は「何もわからない私は、売り出す為に必要な事だと言い聞かされ、嫌だとは思いながらも撮影やマッサージに応じてしまいました。拒否をした事もありましたが、言葉巧みに誘導され応じるしかなかったときもありました」とコメントした。

また、被害者代理人の河西邦剛弁護士は、「(被害者について)個人の特定がなされることのないよう慎重な配慮を求めます。インターネット上で被害者を特定する行為や誹謗中傷があった場合には、当職らは、被害者ら代理人として被害者らの名誉及びプライバシーを保護するための法的措置を進めます」とした。

●「声優として売り出すためという口実で、みだらな写真撮影を求めてきた」

被害者は代理人を通して、次のようにコメントした。

「(被告人は)声優として売り出すためという口実で、みだらな写真撮影を求めてきました。

(被告人は)公判で、業務上必要な撮影だったと弁解していました。当時の私は声優になりたいとの思いで(被告人)の事務所に入りました。何もわからない私は、売り出す為に必要な事だと言い聞かされ、嫌だとは思いながらも撮影やマッサージに応じてしまいました。

拒否をした事もありましたが、言葉巧みに誘導され応じるしかなかったときもありました。(被告人)の行為は人の気持ちを悪用する物凄く卑劣でひどい行為だと思います。

逮捕から判決まで1年以上の間、不安な日々を過ごしてきましたが、今は何より世の中から卑劣な行為がなくなり、今後同じような悲しい思いをする人がでないことを心より願います」