110円の銀行のATM手数料がどのような時に発生してどうすれば無料になるのか、お得に使うための銀行の選び方、ATM手数料の節約方法やどのようにしたら手数料がかからないようにできるかなどのコツを紹介します。

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銀行のATM手数料がいくらかかっている? 節約する方法とは?

営業時間外やコンビニでお金を引き出そうとすると、ATM手数料は110円あるいは220円かかります。小さな金額だからといって気にせずにATMを利用していませんか?

たとえば、

火曜日の仕事帰りに銀行ATMで時間外出金:手数料110円
金曜日の飲み会のお金が足りないからコンビニで出金:220円
土日の生活費が足りないからコンビニで出金:220円

1週間の支払手数料合計は550円。4週間続くと2200円となり、1年続くと約52週間なので2万8600円。40年続くと100万円を大きく超えるのです。ちりも積もれば山となる、ですね。

ところで銀行にお金を預けて受け取れる利息はどれくらいかご存知ですか?

現在普通預金の利息は、ほとんどの銀行が0.001%となっています。仮に100万円を預金して利息(半年ごとの複利)だけで「110円」を取り返そうとした場合にかかる時間は約11年です。10万円の預金だとすると、約110年もかかるのです。

ATM手数料を小敵と見てあなどるなかれ、ということでATM手数料の節約法を紹介します。

1. 手数料がどのように発生するのかを知る

全ての銀行を調べる必要はなく、普段よく使う預金・貯金口座の手数料を知っておくだけで充分です。どのような時に手数料が発生するのかをわかっていないと節約のしようがないからです。普段使っている金融機関のことを知っておきましょう。

▼(1)どのような時に手数料が発生する?どのような時に手数料が発生するのか、銀行のホームページをチェックしてみましょう。どの銀行のホームページにも手数料一覧(料金一覧)というページが設けられているはずです。そこには、

「ATMの利用時間と手数料」
「提携しているATMと手数料」
「使えないATM」

などの情報が掲載されています。

▼(2)手数料が免除となる条件は?多くの銀行が、一定の要件を満たすと、月数回の手数料が無料になるというサービスを提供しています。どのような要件を満たせばよいのかを調べてみましょう。ホームページには詳細が書かれていない場合もあります。その時は窓口で聞いてみましょう。

私が使っている地方銀行の要件には次のようなものがあります。

(前提)銀行のキャッシュカードとクレジットカード一体型のカードを作る
(1)積立をする
(2)給与振込口座にする
(3)インターネットバンクを開設する
(4)住宅ローンがある
(5)カードローン……等々

それぞれにポイントが定められていて、合計ポイントが基準を超えるとコンビニATM手数料が3回〜無制限無料となるというルールになっています。

2. どの銀行を選ぶのがよい?

お仕事や買い物の場所、お住まいの近くにATMがあるかどうかなど、ご自身の利便性によって金融機関を選ぶとよいでしょう。

例えば、旅行や出張が多い場合、ゆうちょ銀行やコンビニATMなど提携しているATMの手数料がいくらかかるのかがチェックポイントです。

イオンで買い物をするならイオン銀行、楽天ポイントを集めているなら楽天銀行、住宅ローンを借りているならその銀行というように、ご自身の日常生活を思い浮かべながら調べてみましょう。

ちなみに私は、ゆうちょ銀行をメイン口座にして、地方銀行の口座を利用しています。ゆうちょ銀行はATMが全国どこにでもあって、出金手数料がいつでも無料ということで重宝しています。

手数料無料で以前から気になっているのは、SBJ銀行という銀行です。ATM手数料の無料範囲が広く、回数も多いのです。銀行の店舗は大都市にしかありませんが、セブン銀行やゆうちょ銀行などとも提携していて、提携ATMの手数料も一定回数無料です。韓国資本の新韓銀行の日本法人のため撤退リスクを心配する方もいるかもしれませんが、預金保険制度(ペイオフ)の対象にもなっています。

ネット銀行をはじめ金融機関は他にもたくさんあるので、調べてみてください。きっとご自身の生活スタイルにあわせて手数料を節約できる金融機関が見つかると思います。

3. 困った時の対処法

計画的にやり繰りしていれば、手数料を気にする必要はないかもしれませんが、ATM手数料が発生する時というのは、やむを得ない場合、つまり急にお金が必要になった時だと思います。そんな時でも、できるだけ手数料を払わずに乗り切るための方法をまとめてみました。

▼(1)クレジットカードを使うポイントも貯まります。ただし、キャッシングやリボ払いにするなら、利息が発生するのでATM手数料を節約した意味がなくなります。

▼(2)キャッシュレス決済やデビットカードを使うキャッシュレス決済が一気に普及しました。使えるお店も増えていますので、普段から電子決済を習慣にしておけば、手数料を気にするどころか現金を見ることもなくなるかもしれません。お隣の中国では数年前からほとんど現金を見ることがなくなったそうです。

▼(3)​​​​​​​立て替えてもらう日常的に顔を合わせる人、例えば友人や同僚などが一緒にいる時には、立て替えてもらうのも手です。翌営業日には返済しましょう。この方法は多用すると嫌われるので注意してください。色々と考えてしまうなら手数料を支払う方がいいのかもしれません。

4. 終わりに……ATMを使う自主ルールを決める

最後に次のような自主ルールを定めておくことをオススメします。

▼(1)​​​​​​​ 口座は2つ優遇を受けるために口座数は最小限がよいでしょう。お金の管理のことを考えると口座は2つで充分だと思います。預貯金の残高が1000万円を超える場合はそうとは限りません。

▼(2)出金回数を決めておくお金をおろすのは週に1回だけ、あるいは0のつく日に3回だけといった感じで、出金回数を決めておきましょう。出金回数を決めるためには、自分自身の収入と支出がいつ・いくらあるのかを把握しておかなければなりません。また、家の中にも予備の現金を置いておくとよいでしょう。
(文:井上 陽一(マネーガイド))