フライパン不要!日本酒〈久保田〉監修、簡単に作れる日本酒×おつまみレシピ。

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弱冠22歳で唎酒師の資格を持ち、Hanako.tokyoで日本酒連載「伊藤家の晩酌」を担当する日本酒大好き娘・伊藤ひいなが、今回は日本酒〈久保田〉に合うおつまみ作りに挑戦。人気居酒屋シェフが考案した、フライパン不要・和えるだけ・漬けるだけ・チンするだけの簡単レシピと、それぞれのおつまみに合わせたペアリングをご紹介します。

「サバ缶の梅肉白和え」×「久保田 碧寿」

今回は自家製のジューシーな梅干しを使いました。酸っぱさ重視の梅干しよりも、少し蜂蜜が入っているくらいのやや甘めの梅干しがお酒との相性は抜群です。砕くピーナッツは多めにしておくとトッピングにも使えて便利!サバもピーナッツも細かくしすぎない大胆さがお酒を後に引き立ててくれます。

サバの水気を取って梅干しを叩いてピーナッツ入れて完成!と、ものの5分で出来たこの料理にコツなどいりませんでした。強いて言えば、ポイントはサバの水気を取る時に皮と血合いを擦らないようにすること。サバの周りの柔らかさが梅干しとの繋ぎになってくれます。

【材料(1〜2人分)】・サバ缶(水煮):1缶(120g)

A:・マヨネーズ:大さじ1と1/2・ピーナッツ(粗めにくだく):20g・梅干し:1個

【作り方】1.サバ缶を汁と身に分け、キッチンペーパーで身の水分を軽くふき取る。

2.梅干しは種を取り除き、包丁でたたく。

3.ボウルにサバ缶の身、Aを入れ、混ぜ合わせ、器に盛り付ける。お好みで砕いたピーナッツをちらす。

このペアリングを名付けるなら「酸味の同調」!「碧寿」の山廃仕込みの乳酸菌由来の独特な酸味と、マヨネーズと梅干しの柔らかな酸味が良いコンビとなっていて、サバの臭みも消してくれます。そこにピーナッツの香ばしさがコクに繋がり、お料理とお酒の無限ループに。お料理を食べるとお酒の杯が進む。そこには、あえて細かくしなかったサバやピーナッツの噛みごたえが関係しています。お酒を飲み込んだ後にシャープながらもしっかりと残るコクがお米を感じさせてくれて、お酒であるのに噛みたくなるような感覚を覚えます。お酒を噛みサバを噛む感覚......。クセになります!

「サラダチキンと菜の花のバジルマヨネーズ」×「爽醸 久保田 雪峰」

サラダチキンはしっかりと水気を取って、マヨネーズや蜂蜜などをしっかりと馴染ませることでお料理の質をさらに高めてくれます!今回は季節の関係で菜の花ではなくアスパラガスとオクラを使ってみました。

野菜を切る時にしか包丁を使わないというのはすごく楽ちんなレシピ!サラダチキンにも色々な種類がありますが、ここであえてプレーンを使うことがポイント。和える時にドライバジルと黒胡椒を入れることで、バジル風味のサラダチキンを使った時とは違う風味の立ち方をしてくれます。

【材料(約2人分)】・サラダチキン(プレーン):1枚(120g)・菜の花:120g・お好みのパン:適量

A-オリーブの実(種抜き/半分に切る):8個分-マヨネーズ:大さじ2-酢/はちみつ:各小さじ2-ドライバジル/粗挽き黒こしょう:各小さじ1/2-塩:少々

【作り方】1.サラダチキンはキッチンペーパーで表面の水分をふきとり、手でほぐす。

2.菜の花は3cm幅に切り、キッチンペーパーにくるみ水にくぐらせる。耐熱皿に入れ、ラップをかけて電子レンジ(600w)で1分30秒加熱する。粗熱が取れたら水分を絞る。

3.ボウルにAを入れ、混ぜ合わせる。とを加えて和え、器に盛り付けてピンクペッパー(適量:分量外)を散らす。

4.お好みでカットしたパンに適量のせ、ピザ用チーズをかけ、オーブントースターで表面に焼き色がつくまで焼き、ピンクペッパーを散らす。

まず初めはチキンだけで1口。次にパンに乗せてもう1口。バリエーションを楽しめるこのお料理は飲み飽きしない雪峰をさらにグレードアップさせるペアリングに。

感動したのはマヨネーズ×蜂蜜のマッチング!なめらかなマヨネーズに酢と蜂蜜を加えることで、味わいも伸びやかなまろかやさに。雪峰の品のある香りと味わいが蜂蜜の風味に繋がりお酒とお料理の垣根を無くしてくれます。また、雪峰のアルコール度数は14度という低アルコールなのもチキンの風味を壊さず、お互いを生かす関係性だと感じました。オリーブの香りがアクセントとなり、フレッシュで香り高い雪峰の中にある、さらに隠れた香りを引き出します。アスパラガスやオクラの食感も楽しいので大きめにカットが正解。こんがり焼いたパンに乗っけることで第2段階の香ばしさとのペアリングに変化!

「大葉ニンニク醤油でつけたチーズの枝豆ピンチョス」×「久保田 翠寿」

チーズは特に柔らかく染み込みやすい分、表面をキッチンペーパーで軽く拭くと風味も生かした複雑な味わいになります。大葉やチーズ・枝豆だけでなく、茹でたお芋や根菜、思い切って蒲鉾なんか漬けても面白いかも!

驚いたのは、大葉にんにく醤油の万能性さ!たったの1時間、しかも材料は醤油・みりん・にんにくだけでお酒が進む最高の調味料が出来てしまうとは思いませんでした。短い時間で食材の中心部までしっかりと染み込ませることが出来るのも、忙しい時のプラス1品にありがたい......!

【材料(作りやすい分量)】・チーズ(キャンディータイプ):15個・枝豆(冷凍):正味10〜15g・大葉(軸を切り落とし縦半分に切る):10枚・お好みのパン:適量

A-しょうゆ:1/2カップ-みりん:大さじ2-にんにく(すりおろし):小さじ1/2

【作り方】1.ボウルに大葉とAを入れ、混ぜ合わせる。チーズ、解凍してさやから出した枝豆を入れ、1時間以上浸す。

2.小さくカットしたパン、漬けた大葉、チーズ、枝豆の順番にピックや爪楊枝などで刺す。

モッツァレラチーズのしなやかさと翠寿の軽い甘みや華やかさが相性良し!それに加えて大葉の風味は翠寿の上品な後味の苦味に繋がる、このスムースな流れこそがこのペアリングの肝だと感じました。食べたら飲みたくなる、飲んだら食べたくなるというスパイラル。遊び心でゴーダチーズも漬けてみましたが、チーズの熟成感や醤油の濃さと翠寿の後味の押し出しがぴったりでした。何種類かチーズを漬けて食感や味わいを食べ比べるのも楽しいかもしれません!そして大葉にんにく醤油が少し染みたパンを食べることで口の中はさらにお酒を欲し、お腹はぐぅ〜っと鳴り続ける。

日本酒「久保田」をもっと楽しむWEBマガジンでレシピを公開中!

東京・経堂で人気の居酒屋「凧」「凧HANARE」を経営する料理家・高橋善郎さんが、フライパン不要の、和えるだけ、漬けるだけ、チンするだけの簡単レシピを紹介。サイト:https://magazine.asahi-shuzo.co.jp/enjoy/39

Navigator…伊藤 ひいな/唎酒師

東京生まれの23歳。大学入学時から割烹料理店でアルバイトをはじめ、20歳のお酒の解禁とともに日本酒にハマる。唎酒師の資格も取得し、日本酒の知識を増やすべく日々邁進中。父は数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也。酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶ連載「伊藤家の晩酌」を更新中!