日本ハム・斎藤佑樹

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阪神 − 日本ハム

<練習試合・宜野座>

 キャンプインから一週間が経過した沖縄で、かつての甲子園優勝投手の投げ合いが実現した。

 2012年に大阪桐蔭で春夏連覇を成し遂げた阪神・藤浪晋太郎投手と、2006年に早稲田実業で夏の甲子園を制した日本ハム・斎藤佑樹投手が9日、宜野座で行われた練習試合に先発登板。ともに2回無失点で“今季初登板”を飾った。

◆ 中継のスピードガンで最速157キロ

 阪神は今季2試合目となる対外試合の先発投手に藤浪を指名。ここ数年制球に苦しんでいた右腕は初回、先頭の松本にフルカウントから速球が外角高めに外れて四球で出塁を許すも、2番・石井はニゴロ。この間に一塁走者が二進し得点圏に走者を背負ったが、3番・王に対して膝元をえぐる157キロで見逃し三振。続く4番・横尾はスライダーで三ゴロに打ち取り、立ち上がりのピンチを無失点で切り抜けた。

 2回は一死から育成登録の左打者・海老原に四球で出塁を許したが、7番・高濱を外角低めのスライダーで三ゴロ併殺。課題とされている右打者のインコースへ速球を投げ込むことはなかったが、右打者の外角、左打者の内角へ力強いボールを投げ込み、2回を無安打、2四球、無失点とまずまずの内容。球場に詰めかけた阪神ファンからは一球一球拍手を送られ、今季初めての対外試合登板を終えた。

◆ 変化球を散らして2回4奪三振

 一方の日本ハムは今季初めての対外試合で、プロ10年目の節目を迎えた斎藤佑樹をマウンドへ。ここ2シーズン白星から遠ざかっている右腕は、スライダーにフォーク、チェンジアップ、今春習得を目指しているカーブも交えて阪神打線に対峙。

 初回、1番・木浪を右飛、2番・近本を空振り三振に打ち取り、3番・高山に四球を与えるも、続く4番・大山も空振り三振で斬って無失点。

 2回は先頭の糸原に甘く入った速球を右前へ痛打され、直後に二盗を許し得点圏に走者を背負う展開に。それでも6番北條、7番陽川を外角のスライダーで連続三振に斬り、続く8番・坂本も変化球で一邪飛。2イニング続けて走者を背負ったが、変化球を主体に2回を1安打、1四球、4奪三振で無失点と、藤浪に負けじとスコアボードにゼロを並べた。