自動車のいわゆる「希望ナンバー」で、「358」という数字の人気が高まっています。「エンジェルナンバー」と呼ばれることもあるようですが、郷土料理に由来する例もあるそうです。

軽自動車で全国総合6位 しかし由来不明

 2019年10月24日(木)から11月4日(月)まで開催中の「東京モーターショー2019」では、自動車ナンバープレートの業界団体である全国自動車標板協議会が恒例の「ナンバープレート展」を実施。各地域における最新の「希望ナンバー」人気ランキングを発表しています。


「東京モーターショー2019」における「ナンバープレート展」の様子(2019年10月、乗りものニュース編集部撮影)。

「希望ナンバー」とは、ナンバープレートの大きな4ケタの数字(一連指定番号)を任意に選べる制度です。3ナンバー車(普通自動車)では「1」や「8」といった1ケタ数字が人気だったり、5ナンバー車(小型自動車)や軽自動車では「2525(ニコニコ)」「1122(いい夫婦)」といった語呂合わせの数字が人気だったりする傾向は変わりませんが、ランキングのなかには、由来がよくわからない数字もみられます。

 そのような「謎めいた数字」のひとつに、「358」が挙げられるでしょう。

「358」は、たとえば盛岡ナンバーと前橋ナンバーにおいて、5ナンバー車および軽自動車で2019年版1位。2017年版ランキングでもいくつかの地域で見られたものの、1位になっている地域はありませんでした。さらに2019年版では、軽自動車ナンバーで全国総合6位にランクインするなどしており、全国自動車標板協議会も近年、交付が増えているといいます。

 ただ、やはり「358」の由来や意味については、全国自動車標板協議会もよくわからないそうで、一過性のブームとも考えられるとのこと。この番号、インターネット上では、幸運をもたらす「エンジェルナンバー」などと呼ばれることもあるようです。

 一方、東北地方では郷土料理の「三五八(さごはち)漬け」にちなんで選んだ、という声も実際に窓口で聞かれたといいます。漬床に塩、米麹、米をそれぞれ3:5:8の割合で使う漬物のことです。