手遅れになる前に!フライパンの焦げの簡単な落とし方とは?原因や予防方法も紹介

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毎日のお料理に欠かせないフライパン。毎日使っていると、だんだん焦げが気になってきますよね。焦げついたままのフライパンで調理すると、料理の仕上がりにも影響するし、おいしさまでも半減してしまいます。

そこで今回は、フライパンの焦げを落とす簡単な方法をご紹介します。

さらに!鉄製からテフロン加工などの表面コーディングされたもの、ステンレス、アルミまで、フライパンの材質ごとに焦げつかせないポイントもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

フライパンの焦げの原因は?

そもそも、なぜフライパンは焦げてしまうのか。その原因はフライパンの種類によって違ってきます。特によく使われている鉄製と表面コーディングの2種類について解説します。

鉄製のフライパンの場合

1.予熱温度が低い
2.調理するときの油が少ない

鉄のフライパンが焦げる原因は、温度と油の量。調理前に高温で加熱してフライパンの水分を飛ばし、しっかり油を回さないと食材がくっつきやすくなり、それが焦げの理由になります。

表面コーティング加工されたフライパンの場合

1.コーティング材がはがれてしまった
2.調理をするときの温度が高すぎる

テフロン加工などのフライパンは焦げにくいですが、たわしのような硬いものでこすり洗いするとコーティング材がはがれて焦げやすくなってしまいます。また、このタイプのフライパンは熱伝導率が良いので、高温で調理してしまうとあっという間に食材が焦げてしまうので要注意です。

フライパンの焦げを落とす5つの方法

どんなに気をつけていても、毎日フライパンを使っていればだんだんと焦げが溜まってしまいます。その都度しっかり落とさないと、時間が経つほど焦げは落ちにくくなります。

「焦げ、大変そう……」と思いがちですが、今回ご紹介する方法は特別な道具も不要の簡単なものばかり♪新しいフライパンに買い替える前に、ぜひ試してみてくださいね。

1.空焚きする

これは鉄製のフライパン場合。まずはフライパンを火にかけて約20分間空焚きします。空焚きをすることでさらに焦がし、その後で水に浸けます。冷めたら金属製のヘラなどでこすると、すっと焦げが取れてきます。コーティング加工されているフライパンにはNGです。

2.ペットボトルのふたや卵の殻でこすり落とす

フライパンのコーティングをはがさないようにこすり洗いするのにぴったりなのは、なんとペットボトルのキャップ。ギザギザした面で優しくこすると、焦げがスルッとはがれます。卵の殻もオススメ。スポンジに砕いた殻をつけて磨くとキレイになります。どちらも適度な研磨作用があるので、テフロン加工などのフライパンを傷つけずに汚れを落とすことができます。

3.お湯で落とす

強くこすり洗いができないコーティングされたフライパンは、お湯洗いでキレイに。水を入れて沸騰させたら、火を止めて一晩置いておきます。そして翌日、優しくスポンジでこすりましょう。タマネギの茶色い皮を入れた水を沸騰させると、よりキレイに焦げが落ちるようですよ。

4.お酢を使って落とす

焦げの部分が隠れる程度に水を入れ、お酢を大さじ2杯くらい入れて沸騰させます。すると、焦げたところからぷくぷくと泡がたってくるので1〜2分放置してから、木のへらなどで軽くこすれば簡単に落ちます。

5.重層を使って落とす

いろいろなお掃除に大活躍の重層。フライパンの焦げにも効果を発揮してくれます。

焦げついたフライパンに水と重曹を入れ、沸騰させます。重曹の量は水1カップに大さじ1杯程度を目安にしてください。沸騰させた後、スポンジで洗えばきれいに落ちます。特に時間が経ってこびりついた焦げにも効果が見込めるのでおすすめです。ただし、アルミやアルミ合金製の場合は黒ずんでしまうので注意しましょう。

フライパンが焦げ付かないためにはどうすればいいの?

フライパンを毎日キレイなまま使いたい!そのための方法をご紹介します。

鉄製のフライパンの場合

鉄のフライパンは最初に使うときの「油ならし」がポイント。手順は以下の通りです。

1.フライパンをお湯で良く洗う
2.フライパンを空焚きし、水分を飛ばす
3.油を多めに入れ、中火で2〜3分加熱する。野菜くずなどを炒めるとより早く油がなじむ

この処理をしてから使い始めると、フライパンが焦げにくくなります。毎日の調理後は、なるべく洗剤を使わずに軽く水洗いを。鉄製のフライパンは、使っているうちにフライパンの表面に油の膜が出来ます。それが焦げを防いでくれるので、洗剤で油をこすり落としすぎないことがポイントです。

コーティング加工されたフライパンの場合

テフロン加工などのフライパンを焦がさないためには、表面のコーティングを長持ちさせることがポイント!

1.高温での調理はNG
2.調理後は十分にフライパンを冷ましてから洗う。急ぐときはお湯洗いする
3.やわらかいスポンジで洗う

金属製のフライ返しやたわしでこすり洗いしてしまうと、コーティングが剥がれてしまうので気をつけて。また、急激な温度変化でもコーティングが剥がれやすくなります。熱々のフライパンをいきなり水で洗うと一気に温度が下がってフライパンの寿命を縮めてしまうので要注意!

その他の素材のフライパンの場合

1.アルミ製のフライパンは熱してから油をひくのではなく、先に油を引いてから温める
2.ステンレス製のフライパンは熱の伝わりが遅いため、調理前に油をひいて全体をムラなく熱するようにする

焦げないフライパンの選び方

使い勝手がよく焦げにくいフライパンを使いたい人には、テフロン加工などのコーティングされたフライパンがオススメです。使い方や洗い方を間違わなければ、手軽に長く使い続けることができます。しかし、コーティング材が剥がれてしまったら焦げやすくなってしまうので要注意。

フライパンを長く使いたい人には、鉄のフライパンがオススメ。鉄製はサイズによっては少し重く、使い始めの手入れなどが少し面倒なので敬遠されがちですが、焦げても焦げを落とせば何度でも再生できるので、一生モノとして使うことができます。お好みで、使いやすいフライパンを選んでみてください。

まとめ

毎日の料理に欠かせないフライパン。焦げの落とし方からフライパンの選び方まで幅広く紹介してきました。手に馴染んだフライパンを長く愛用できるようにしっかりお手入れしていきましょう!

文/田代智美