学生の窓口編集部

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一時期、世間では「ありのまま」という言葉が流行しましたよね。大学生のみなさんは、普段どのくらい「ありのまま」の自分でいることができますか? 自分を偽るということは、少なからず、自分に対してストレスを与える行為です。しかしながら、自分を全く偽らず、「ありのまま」を人にさらけ出すこともまたストレスになりかねません。ストレスばかりの現代社会では、「ありのまま」をさらしている人と空気を読んで自分を抑えている人、どちらのほうが多いのでしょうか?



■ありのままの自分でいたいけれど

「ありのままでいたい!」と願うことは簡単ですが、現代社会でサークルや友人などのコミュニティにいる場合、その願いはなかなか叶えられません。ありのままでいるためには、大きな勇気と、「本当にここで素の自分を出していいのだろうか」と空気を読む能力も必要です。TPOを守らず、ありのままといえば聞こえはいいですが、傍若無人に振る舞ったら、大ヒンシュクは間違いありません。

■コミュニケーションに関する調査

昨年、文化庁が興味深い調査結果を発表しました。16〜19歳の10代から70代の男女にコミュニケーションに関するアンケート調査をしたところ、人と接する際に「いつも同じ態度でいようとする」と答えた人は48.4%、「相手や場面に合わせて自分の態度を変えようとする」と答えた人は40.8%という数字が出ました。

■若い人ほど空気を読む?

この数字の内訳ですが、「態度を変えようとする」と回答した人を世代別にみると16〜19歳で63.4%、20代で68.7%。これに対して、50代は45.0%、60代は28.2%と若い世代より低いということが読み取れます。文化庁の担当者は「若い人ほど、その場の雰囲気に気を遣う傾向が現れたのでは」と分析しているそうです。まさに、そのようなことが、若い世代の中ではおこっているのでしょう。

その場の空気を読めない人間は、なんとなく周りから疎遠にされてしまいがちです。「空気を読む能力」というのは、あればあるほど、世渡りしやすくなります。年齢を重ねると、そういった周りのことを考えすぎる傾向がなくなり、自由に自分らしく振る舞えるのでしょう。また、気づかうべき目上の相手がいなくなるからかもしれません。

「ありのまま」の自分をさらけ出すことは、悪いことでは決してありませんが、それが吉と出るか凶と出るかは、おかれた環境や状況次第で変わります。偽るストレス、空気を読むストレスはあるでしょうが、円滑に人間関係を保つためには、「ありのまま」をちょっと封印することも必要ですね。

(ファナティック)