連載「斎藤佑樹、野球の旅〜ハンカチ王子の告白」第29回2009年、春の早慶戦。両校、優勝の可能性は消えたうえでの伝統の一戦ではあったが、1回戦のマウンドには背番号1の斎藤佑樹が立っていた。この試合、慶大は1番から6番まで、ズラリと左バッターを並べてきた。この"斎藤対策"に対し、斎藤は対応能力の高さを見せつける。プレートの真ん中を踏んで投げる斎藤が、2回から突如、一塁側を踏んで投げ始めたのだ。【早慶戦後の