デバイスから“建物運用OS部材”へ--2032年207.9億米ドル市場に進化するKNX製品
オープン標準が資産価値を引き上げる
LP Informationの調査レポート「世界KNX製品市場の成長予測2026~2032」(https://www.lpinformation.jp/reports/578837/knx-products)によると、2026年から2032年の予測期間中のCAGRが11.19%で、2032年までにグローバルKNX製品市場規模は207.9億米ドルに達すると予測されている。世界的な発展特徴は、スマートホームの流行ではなく、建物の省エネ・快適性・運用効率を同時に要求する潮流が需要を押し上げている点にある。電力価格と脱炭素圧力がエネルギー管理の必需化を促し、照明・空調・遮蔽の統合制御がROIの中心になる。次に、改修市場での採用が伸びやすい。新築は景気循環の影響を受ける一方、既存ビルの省エネ改修は規制・補助・テナント要求で継続し、配線系統を活かしながら段階導入できるKNXの強みが効く。さらに、BMSやIoTとの連携が購買決定を変える。装置単体の優劣より、上位の監視・最適化、遠隔保守、サイバー要件、データ連携まで含む統合能力が差別化点となり、製品は「デバイス」から「建物運用のOS部材」へ進化する。
図. KNX製品世界総市場規模
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図. 世界のKNX製品市場におけるトップ18企業のランキングと市場シェア(2025年の調査データに基づく;最新のデータは、当社の最新調査データに基づいている)
地域とトッププレイヤーの勝ち筋
LP Informationのトップ企業研究センターによると、KNX製品の世界的な主要製造業者には、Schneider Electric、ABB、SIEMENS、Hager (Berker)、Legrand、Somfy、JUNG、GIRA、HDL、STEINELなどが含まれている。2025年、世界のトップ5企業は売上の観点から約26.0%の市場シェアを持っていた。地域別では2025年に北米2,858.86百万米ドル、欧州3,806.63百万米ドル、アジア太平洋1,979.21百万米ドルとされ、2032年には北米5,988.09百万米ドル、欧州8,173.33百万米ドル、アジア太平洋4,407.90百万米ドルへ拡大が見込まれる。この数値配置が示す含意は、欧州が最大市場として規格・施工・流通のエコシステムを握り、製品互換と改修需要の厚みで安定成長しやすい点である。北米は規模が大きく伸びも堅調で、ビル運用のデータ化と遠隔管理の要請が強く、統合ソフトやサービスを含めた提案力が収益を左右する。アジア太平洋は成長率が相対的に高く、都市化・高級住宅・商業施設の増加とともに、価格競争と高機能化が同時進行しやすい。企業別には、Schneider・ABB・Siemensのような総合プレイヤーが分電・制御・監視まで一体提案で採用を固め、HagerやLegrand、JUNG、GIRAなどは意匠・操作性・住宅接点で強みを発揮し、Somfyは遮蔽・開口部の自動化で存在感を持つ。市場は標準化の上に差別化が乗る構造であり、ハードの性能だけでなく、施工性、設定・保守、上位連携が競争力を固定する。
