韓国の与党・セヌリ党のホン・ムンジョン事務総長は17日、国会で開かれた最高委員会議で、前日の16日に、東京都豊島区の池袋駅近くで開かれた日本の極右団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の集会に言及した。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国の与党・セヌリ党のホン・ムンジョン事務総長は17日、国会で開かれた最高委員会議で、前日の16日に、東京都豊島区で開かれた日本の極右団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の集会に言及し、「日本の極右勢力はどこまで進むのか、21世紀の正常な姿なのか心配だ」と批判した。複数の韓国メディアが報じた。

  「在特会」が豊島公会堂で集会を開催した。豊島区は、すべての区民に表現の自由があるとして集会を許可したと指摘した。さらに3時間余りにわたって行われた集会を終えると、「日韓断交」などの横断幕を掲げたまま、デモ行進を行った。

 室内のイベント時が終了し、集会に反対する団体の会員数十名が待っている街に出ると、「反韓闘士」に急変。「ヘイトスピーチ(Hate Speech・特定の人種や宗教に対する憎悪が混じった発言)を中断せよ」、「人種主義者は出て行け」などのスローガンを叫ぶ人々に向かって暴言を口にしながら、デモを行ったと紹介した。

 日本では8日、韓国系の選手が所属している浦和レッズのゴール裏の出入口に「JAPANESE ONLY」と書かれた人種差別の横断幕が掲げられた。そのために浦和は1試合の無観客試合を行うとの厳しい処分を決めた。

 それ以上に過激な「嫌韓スローガン」を叫ぶ在特会が、首都東京の大規模な公共施設を合法的に使用し、週末の繁華街を警察の「保護」の中に行進することができるのは、右傾化する日本の一面であると伝えた。

 米国務省は2月27日に発表した「国別人権報告書」2013年版の年次報告で、日本国内で発生しているヘイトスピーチに懸念を示した。しかし、日本の自治体が嫌韓デモに集会場所を提供するような状況であり、果たして日本政府に人種差別を是正する意志があるのか疑問であると批判した韓国メディアもあった。(編集担当:李信恵)(イメージ写真提供:123RF)