――今後、これをCGで描いてみようとは思いませんか?

滴草:グラフィックデザインは勉強したいなと思っていて。切って貼ったりすることで、また違う表現方法ができそうだなと思うけど。作る時は、元は自分の原画でやりたいですね。

――2月24日に発売されたKGのファーストメジャーアルバム「Love for you」では、「叶わない恋でも…duet with 滴草由実」でフィーチャリング参加されていますが、他のアーティストと一緒に制作して、刺激を受けたことなどはありますか?

滴草:歌詞を共作したんですけど、最初にKGさんの作りたいサウンドのイメージを聴いてから、お互いに書き合って。今まではフィーチャリングしていても、そのアーティストの歴史とか、どういう音楽に影響されたかを知らずに作ることが多かったんですけど、今回初めて人間として、アーティストとしてのKGさんをちゃんと理解した上で、歌詞を書く時もやり取りをいっぱいし合って作ったので、お互いが伝えたいことを上手く引き出し合って表現できた曲になったし、すごく面白かったです。

レコーディングの時に、作曲家の酒井さんがディレクションして下さって、色んな話をしたんですけど、歌う前の空気作りが今までに無かった感じで。いつもは一人でブースに入って世界を作って歌うんですけど、すごく感動したのはエンジニアさん、KGさん、私、酒井さんという、作る人達以外は別の場所に移ってもらって、4人だけの空間を作って歌ったんですよ!

一番最後のフェイクで「ブァー!」って盛り上がる場所があるんですけど、歌い終わった後に手がすっごく震えていて。音を聴いてもらったら「なるほど!」と思うかもしれないんですけど、もう恋愛のテーマとかも関係無く、その時の想いを全部出せたレコーディングだったので。一つの力だけじゃなく、二つの力が合わさって出来るデュエットはすごいなと思いました。

――KGさんとは、どんな話をしましたか?

滴草:お互いが一番気になっていたのが、何がきっかけで歌を始めて、何のために音楽をずっとやってきているのか?という。KGさんはすごく長いことやられていて、色々な苦難が山あり谷ありあって、やっとデビューで。私は10代の時から色々とあって、それでも音楽を続けていて。今があるのは過去があってだから、そこはお互いに聞き合って。共通する所と、共感出来る所もすごくあって。

ライブで私の歌を聴いて、初めて滴草由実を知ってもらえたんですけど、ビックリしたのは、自分が何のために生きているかという証拠が欲しくて作った「証」という曲を聴いて、泣いてくれたんですよ! 今までアーティストの人と接することはあっても、分かり合えることはあまり無かったんですけど、深い部分も共感し合える音楽仲間が出来たのがすごく嬉しくて。今回の「叶わない恋でも…duet with 滴草由実」は、すごく大切にしたい曲であり、大切にしたい出逢いでもあります。

――今後もきっと、そういう出逢いのチャンスがあると思います。

滴草:そうですね。去年はKGさん以外にも色んなアーティストと出会って、友達になって、お互いのライブに行き合ったり、お互いをリスペクトし合うことができたので。その繋がりを増やしてもいきたいし、大事にしていきたいですね。