4日の衆議院予算委員会で、参政党の豊田真由子議員が、母校の桜蔭学園のタワマン問題を取り上げた。

【映像】「真っ暗闇に」豊田議員が示したパネル(実際の様子)

 「女子御三家」としられる名門・桜蔭学園は、校舎の隣の20階建てのタワーマンション建設計画について「日照の悪化やのぞき見の危険などで教育環境が悪化する」などとして東京都に建設の許可をしないことを求め、裁判を起こしている。5月18日、東京地裁は訴えを退ける判決を下し、桜蔭学園は控訴している。

 豊田議員は「桜蔭学園のタワマン建設計画というのが大々的に報道されています。私の母校なんですが、母校だからやってるわけじゃありません。高層マンションのこういう問題が結構広く各地で起こっており、景観、日当たり、盗撮などのリスクという兼ね合いで訴訟も起こったりしており、広く普遍的な社会問題の一事例として取り上げたいと思います」と切り出した。

 続けてパネルを見せながら、「今、8階建ての低いマンションしかないんですが、20階建て70メートルのマンションが建つと、このあたり真っ暗闇なんですね。お教室でございまして、中学1年生から高校3年生まで1400名余りが、1日中ここで過ごす場所が真っ暗ということになってしまいます」と訴えた。

 そして「本当はここは都市計画で高さが46メートルまでしか建てたらいけない地域ですが、これ公開空地という一般の方が自由に通行できるスペースを設けることで、特例的に高さの制限を緩和していいということになっています。特例があるというのも分かっていますが、言葉を選ばずに申し上げれば悪用することによって認められるということになってしまうんじゃないかなと危惧しています」と懸念を示した。

「1日過ごしたら鬱になっちゃいます」豊田議員の訴え

 そのうえで一般論としたうえで「こういった個別の事情に応じて良好な生活環境ですとか、教育環境を守るということがやはり公の立場というのは必要ですので、関係者の意見を踏まえて、真摯に耳を傾けていただいて、この総合設計許可制度というのは所管は国交省ですが、許可を出すのは東京都です。ただこれが出てしまったらもうこれは止められないということになりますので、これは訴訟になっておりますので、個別ケースではなくて、杓子定規ではなくて、それぞれの方がそれぞれどういう状況にあるかということは勘案していただきたい、もちろんマンション事業者の方も限られた土地を有効に活用してビジネス的にも成功させなければならないという事情もわかります。だからなんとか妥協案というか折衷案というかみんなが幸せになる方法がないかなと」と訴えた。

 最後に「もう一回見てください。真っ暗闇でございます。ここで1日過ごしたら鬱になっちゃいます。卒業生の方も永田町にも多くいらっしゃると思いますので、ぜひよろしくお願いします」と国交大臣の意見を求めた。

 これに対し金子恭之国土交通大臣は「いわゆる総合設計制度は、敷地に広い空地、オープンスペースを確保した建築物につきまして、周辺環境に対して交通上、安全上、防火上、衛生上の支障がなく市街地環境の整備改善に資すると認めて自治体が許可した場合に、高さや容積率を緩和する制度です。許可にあたっては建築や都市計画等の専門家により構成される建築審査会の同意を得る必要があります。加えて関係者から意見聴取を行う自治体もあります。国土交通省において参考となる許可基準等を示しており、これを参考にしてそれぞれの自治体が定める許可基準に基づき許可制度が運用されています。このように個別の許可は自治体の判断となりますが、必要に応じて関係者の意見を聞きながら、冒頭申し上げた総合設計制度の趣旨を踏まえて制度を運用していただきたい」と答えた。

 豊田議員は「全国各地できっと同じように困ったなあと思っている方がたくさんいらっしゃると思います。両者の意見を聞きながらより良い解決策を行政は見つけていただきたいと思います」と述べて質問を終えた。(ABEMA NEWS)