STU48石田千穂「アイドルやりきった」思い出の地で卒コン

STU48石田千穂
STU48が5月31日、東京・Kanadevia Hall(旧:TOKYO DOME CITY HALL)で『石田千穂卒業コンサート』を行った。多数の卒業生(OG)たちも登場し、アンコールを含め全36曲を披露。石田千穂は「私がこんなに充実したアイドル人生を送れたのは皆様のおかげです」と訪れたファンに感謝を述べた。
開演時刻になりOvertureが会場に流れると、石田が客席からサプライズで登場。AKB48のカバー「Seventeen」でライブの幕が開いた。「君のことが好きだから(広島弁ver.)」ではメンバー全員が登場し、序盤からクライマックスのような盛り上がりを見せた。5曲目には、石田がセンターを務める9枚目のシングル「息をする心」を披露し、この日最初のMCへ。
石田は「すっごく緊張してドキドキしていたんですけど、皆さんの“千穂ちゃんお面”の姿を見たら、緊張がほぐれて楽しみな気持ちでいっぱいです」と笑顔。そんなMCに続いて、長年の夢だったという渡辺美優紀(元NMB48)のソロ曲「わるきー」のオマージュ「わるちー」では、マッチョな演出陣を従えてキュートかつシュールな世界観を披露し、会場を熱狂させた。
続いて、石田が「(卒業に)悔いはないと話しましたが、やり残したことがあります。渋谷でギャルになりたい」という意外!?な願望を語るVTRが流れると、ギャル化した石田の映像から「残念少女」へ。中村舞、原田清花との3人によるクールなパフォーマンスで観客を沸かせた。 さらに、ドラフト3期生とともに「僕のYELL」を披露。中村舞と信濃宙花が石田に感謝を伝える場面は感動的だった。続いての「雨とか涙とか」では、石田が1期生メンバーとともにパフォーマンス。思い出の写真たちがスクリーンに映し出され、しみじみと眺めるメンバーの姿も印象的だった。
そして、ライブは中盤戦へ。卒業生(OG)の岡田奈々が登場し、岡田がSTU48楽曲で初のセンターを務めた「出航」を披露。続いて、「笑顔のチャンス」では沖侑果と吉崎凜子が参加、「恋は仮病中」では石田みなみ・岩田陽菜・田中皓子・土路生優里が登場。「僕はこの海を眺めてる」では岩田陽菜・門脇実優菜・薮下楓・沖侑果、「短日植物」では薮下楓と石田がデュエットし、歴史を感じさせるOGとの華やかなパフォーマンスでファンを楽しませた。石田はライブ後の囲み取材でOGたちとの共演について「どの時代のSTU48も大好きだなと改めて感じました」と感慨深げに振り返った。
後半戦は、平和と分断の解消を願うメッセージソング「花は誰のもの?」でスタートし、可憐なステージで観客を魅了。4つ打ちのビートが心と身体を躍らせる13枚目のシングル「好きすぎて泣く」で、クールな姿を届けた。石田がシングル表題曲において初のセンターポジションを獲得した「独り言で語るくらいなら」では、石田が力強い歌声でソロ歌唱。続いての「桜の木になろう」をメンバー全員でしっとりと歌い上げた。天井から桜の花びらをイメージした紙吹雪が舞い落ちる演出は、胸にグッとくるものがあった。
石田の活動を振り返るVTRに続いて、ライブ本編はラストスパートへ突入。「サステナブル」、「好き 好き 好き」とAKB48のナンバーを立て続けに披露した。「ペダルと車輪と来た道と」、「大声ダイヤモンド」では、石田がトロッコに乗りファンの近くでパフォーマンス。そして、「夢力」、「遠距離ポスター」でボルテージが最高潮に高まる中、本編は終了した。
アンコールはメジャーデビューシングル「暗闇」を、石田・甲斐心愛・福田朱里に加え、OGの石田みなみ・磯貝花音・岩田陽菜・岡田奈々・門脇実優菜・田中皓子・土路生優里・藤原あずさ・薮下楓というメンバーで披露した。
その後、石田が夢だったというオサレカンパニー製作のドレスを身を包んでステージに登場。歌詞が今の自分の心境とリンクしすぎていて驚いたというソロ曲「未来へ続く者よ」。リリース時のインタビューで「STU48メンバーに向けて歌いたい」と話していた彼女は、<未来へ続く者よ 今 イバラの森を走り抜けろ〜>とエールを送るかのように情感を込めて歌唱した。
MCで石田は、「私はAKB48さんが大好きで、アイドルを目指しました。地元瀬戸内に48グループができるとなって、1期生として加入でき、一番最初からここまでSTU48の歴史を近くで見られたことをとても幸せに思います。私はみんなの応援のおかげでたくさんのチャンスをいただいて、いろんな経験をして、この9年半でとても自信がつきましたし、堂々とステージに立てるようになりました」と振り返った。
続けて、「ですが、自分を見失ってしまう時期もありました。そんな時に変わらず応援してくださったみんながいたから、私は今このステージに立っていますし、アイドルをやりきったと心の底から言えるまで続けることができました。ここまで私を見捨てず、応援してくださったみんなには感謝の気持ちでいっぱいです」と苦労があったことも語る。
「メンバーのみんなと今日ステージに立って、そして卒業生と久しぶりにパフォーマンスをして、やっぱりSTU48が大好きだなと心の底から思いました。こんなに楽しく活動できたのも、悔しい思いをしながら一生懸命になれたのも、ここにいるメンバーのおかげです。仲間であり、ライバルであり、友達であり、私の青春そのものです。たくさんの皆さんに支えられて、私はアイドルでいることができました。3348日間、本当にありがとうございました」と感謝を述べた。
「最後の曲は私がSTU48の中で一番好きな曲をやって卒業コンサートを締めたいと思います。私はファンの方に出会って、『私は私のままでいいんだ』と心が軽くなる瞬間がたくさんありました。その思いを込めてみんなに届けます」と、ラストは再び「息をする心」をオールメンバーで披露。観客が全力でコールする姿も印象的だった。
石田は「こんなに充実したアイドル人生を送れたのは皆様のおかげです。ありがとうございます」と、晴々とした表情で改めて感謝を伝え、卒業コンサートは幕を閉じた。
