「完全養殖ウナギ」あすから世界初の試験販売 卵から人間の手で育て、蒲焼きに…味や価格は?
これから暑くなる季節に食べたくなるウナギ。そのウナギを完全養殖したものが、29日から一般向けに試験販売されます。味や価格が気になる、完全養殖のウナギを取材しました。
■「完全養殖ウナギを一般向け試験販売」

ひと目で胃袋をつかまれるスタミナ満点のごちそうとして、多くの人に愛されるウナギ。
値段が安いものではないですが、その常識を覆すかもしれない世界初の取り組みが、29日から始まります。
イオン 土谷美津子副社長
「完全養殖ウナギについて、一般向けの試験販売」
卵から人間の手で育てた完全養殖のウナギを、蒲(かば)焼きに加工して、29日からイオングループのECサイトなどで販売するのです。
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お値段はサイズによって変わりますが、1尾5000円程度。割高と感じるかもしれませんが…。
イオン 土谷美津子副社長
「今までに投資した額が何年もやってますので、それを全部回収するとなると、1尾が何十万何百万でも足りないような額だと思います」
■通常の養殖と完全養殖の違いは?

そもそもウナギは、卵からレプトセファルス、シラスウナギ、クロコ、成魚へと姿を変えながら成長します。
この過程の中で、通常の養殖は天然のシラスウナギを捕まえ、それを成魚まで育てます。
シラスウナギの漁は、船の上から光で川面を照らす光景から、冬の風物詩として愛される地域もありますが、天然のシラスウナギ漁は年によっては厳しい不漁となり、ウナギが高騰することも。
しかし完全養殖は成魚から卵を産ませ、人工的にふ化させるため、天然資源を守りつつ、安定的なウナギの供給につながる技術なのです。
完全養殖自体は、16年前には成功していたものの…。
10年前の時点でシラスウナギ1尾を育てるコストは4万円と高額でしたが、研究が進み、1尾あたり1800円まで抑えることに成功。その結果、29日から世界初の試験販売が可能となったのです。
■完全養殖と“普通の養殖”実食すると…

完全養殖ウナギを育てた、水産会社の社長は…。
山田水産 山田信太郎社長
「一番大事なのはおいしさ。私は住まいが養鰻場の中にある。ウナギとともに暮らしている。私たちにしか分からないウナギが発するサインや経験がある。おいしくなってます」
ということで、さっそく実食。
山下莉紗記者
「身は肉厚で、普通の養殖のウナギと違いは分かりません」
私たちが食べ親しんだ、ウナギの蒲焼きそのもの。
見た目を通常の養殖ウナギと比べても…違いは分かりません。
今後は、完全養殖ウナギの量産化を進め、値段を下げて販売できるようにしたいということです。