伊坂幸太郎氏の「重力ピエロ」(C)新潮社

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 「『重力ピエロ』が軒並みネット書店から消えてる」。今村聖奈騎手(22)=栗東・寺島厩舎=の歴史的勝利から一夜明けた25日、作家・伊坂幸太郎さんの小説が爆売れする現象が起きている。オークス・G1でJRA女性騎手初のクラシック制覇を達成した相棒・ジュウリョクピエロ(栗東・寺島良厩舎、父オルフェーヴル)の馬名の由来となった一冊だ。

 「Amazon」のオンライン書店のページでは25日現在、在庫状況について「一時的に在庫切れ 入荷時期は未定です」と表示。Rakutenブックスでは「メーカー取り寄せ」、セブンネットショッピングでは「メーカーに在庫確認 現在、商品はございません」とし、ネットは「これはかなり珍しい現象ですね…『重力ピエロ』がここまで一気にネット書店からなくなるなんて」「書店で軒並み『重力ピエロ』が売り切れてるらしい」と騒然となった。

 新潮社営業部の河井嘉史さん(46)はスポーツ報知の取材に応じ「社員一同、驚いています」とコメント。実は同社では、G1勝利前から“秘策”を打っていたという。

 河井さんはその裏側を明かす。「先週の段階で、話題になっていると。オークス、G1に出走しますよという内容のファックス注文書を、書店さんに流しまして」。週の半ばから、JRA女性騎手として初めてクラシックに挑む今村騎手と相棒ジュウリョクピエロは世間の注目を集め、その競馬界の話題を書店にも伝えていたのだ。

 勝利から一夜明け、出社した河井さんは仰天。「土日はうちは休みなんですけれども、今朝来ましたら、結構な注文が来ていました。きのう(24日)も売り上げがかなり良かったみたいで。ネット書店さんはすぐに完売しちゃって」。レースが行われたのは午後3時40分。レース直後から注文が相次いだ。

 爆売れはネット書店だけではない。河井さんによると、「リアル書店」つまり店舗での売り上げも伸びているという。「きのうからきょうにかけて2〜3倍に増えていて。今朝もある書店さんからも注文が来ました」と“聖奈効果”を実感。「きょうは『重力ピエロ』の受注に追われるのかなって。今から(注文が)何十倍も来ると思うんです」と声を弾ませた。